[アディスアベバ/パリ 13日 ロイター] – フランスの航空事故調査局(BEA)は、10日に墜落したエチオピア航空のボーイング737MAX8型機から回収したブラックボックスの解析を行うことを明らかにした。
エチオピア航空はこれより先、ブラックボックスを欧州に送り解析すると明らかにし、「きょうか14日中」に欧州のどの国で解析するか決定すると述べていた。
ブラックボックスの解析を巡っては、737MAXに搭載されている新型のレコーダーは解析できないとしてドイツが引き受けない方針を示し、事故調査の行方に不透明感が生じていたが、フランスが引き受けると発表したことで解消された格好だ。
エチオピア航空の広報はまた、737MAX8機の操縦士が事故発生前、外的要因ではなく、飛行制御に問題が発生したと報告し、空港への引き返しを管制に求めていたことを明らかにした。
10日に発生したエチオピア航空の737MAX8機墜落事故では、乗客乗員157人全員が死亡。事故を受け、米国と日本を除き、世界各国で同型機の運航を停止する動きが相次いでいる。
この日は、エジプト、タイ、レバノン、セルビア、コソボ、ウズベキスタン、イラクなどが同型機の運航を一時停止すると発表。
前日までに欧州連合(EU)やオーストラリア、シンガポールなどが運航停止を発表している。
インドは、安全性が確認されるまで、同型機の納入受け入れを見送る方針を示した。エチオピア航空も事故原因に関する暫定結果を待ち、発注を取り消すかどうか決定することを明らかにしている。
ボーイングは現在、同型機の受注約5000機を抱えている。
昨年10月にもインドネシア・ライオン航空運航の同型機が墜落事故を起こしている。
*内容を追加しました。
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