[ワシントン 18日 ロイター] – ブラジルのボルソナロ大統領は18日、3日間の日程で初めて公式訪問している米国で中央情報局(CIA)を訪れた。治安対策でトランプ政権の支援を受けたい考えだ。
トランプ大統領は19日にホワイトハウスでボルソナロ氏と会談する。
両大統領の政治思想には共通点もみられ、両国間の協力関係が深まるとの観測が出ていた。ただ、両氏の側近はボルソナロ氏の今回の訪米中に大きな動きがある可能性は低いとしている。
ブラジル政府当局者が前週明らかにしたところによると、米国は通常なら北大西洋条約機構(NATO)同盟国との間でしかみられないレベルまでブラジルとの軍事協力を強化する見通しだ。
また、ボルソナロ大統領に同行している閣僚らは原子力や宇宙航空、警察などの分野での協力や農産品貿易の自由化推進について合意文書を用意しているという。
ブラジル大統領府はボルソナロ氏のCIA訪問について、「組織犯罪および麻薬密売の取り締まりや情報活動の強化」を重視する大統領の姿勢を反映していると指摘した。
CIAはコメントを控えた。
ブラジルでは麻薬絡みの犯罪や殺人が横行しており、ボルソナロ大統領は選挙戦で犯罪の取り締まり強化を約束したが、具体策はほとんど示していない。
ボルソナロ氏は18日にポールソン元米財務長官との会談や米商工会議所での講演を予定している。
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