中国河南省、幼稚園教諭が投毒 園児23人病院に搬送

2019/04/03
更新: 2019/04/03

中国メディアの報道によると、3月27日、河南省焦作(しょうさく)市にある幼稚園で、23人の園児が吐いて体調を崩し、吐いた後意識不明の状態になった子どもは病院に運ばれ治療を受けた。地元警察当局は食べ物に毒物を混入させたとして、同園の教諭1人を逮捕した。

中国紙・新京報(1日付)によると、3月27日午前に出されたかゆを食べた後、複数の子どもが吐いたり、吐いて気を失ったりするという症状が見られた。園児らは「亜硝酸塩中毒」と診断され、数日間入院したという。中毒の症状が出たのは年中クラスの子どもだけだった。同クラスは24人の子どもが在籍している。

地元警察当局は事件後、同園の教諭の身柄を拘束した。警察当局の公表によると、教諭は同僚との間でトラブルがあり、恨みを晴らす目的で、おかゆに亜硝酸塩を混入させた。加害者の教諭の名前、年齢、性別は明らかにされていない。

中国国内では、子どもを狙った犯罪に衝撃を受けた。インターネットでは、「どんな恨みで子どもたちを狙ったのか」「この人の心はどうしてここまで悪質になったのか!」「亜硝酸塩でガンになることもあるのに」などと非難の声が相次いで上がった。

また、「この心理的な異常者はどうやって教諭になれたのか」との疑問の声も多かった。一部のネットユーザーによると、中国国内の幼稚園の教諭資格は「数百元(約数千円から1万6000円まで)で買えるので、国による管理監督は全く行き届かない」。多くのネットユーザーが、事件の加害者を厳罰に処するよう呼び掛けた。

近年、中国各地の幼稚園や保育園で、園児に対する虐待、性的暴行、投毒事件が相次いでいる。子どもを狙う犯罪が多発する理由について、「社会道徳が退廃し、法の支配の効果が薄いため、さまざまな不可解な事件が起きる」とみるネットユーザーもいた。

中国では、昨年河北省霊寿県、2017年3月広東省東莞市と吉林省吉林市、2014年雲南省丘北県と陝西省など、各地の幼稚園で教職員による毒入り給食事件が起きている。

(翻訳編集・張哲)