共産主義の最終目的 『九評』編集部新刊

『共産主義の最終目的』終わりに

2019/07/01
更新: 2024/11/11

前章:第六章(下)「憎悪」を国家の支柱とする

 

五千年間に及ぶ歴史劇の幕が下ろされつつある今日、人類は最後の試練に直面している。共産邪霊は世界を混乱させ、人類史上まれに見る大きな災難を作り出した。数億人を殺害し、全世界に共産主義イデオロギーを蔓延させることで人間の心を蝕み、人間が神を排除し神と敵対するように仕向けた。これでは人間は神に救われる最後の機会をも逃すこととなる。

神は人間を救おうとするが、共産邪霊は人間を滅ぼそうとする。文明の存続と人類の運命がかかっている今日は、まさに危機的状況である。希望と危機は併存し、「迷い」の中にいる人には区別しがたい。

本書が度々指摘した通り、共産主義の本質は一つの邪霊であり、それは恨みと宇宙の低い次元にある各種腐敗物質により構成された蛇である。表層空間におけるその表れは一匹の赤い龍である。人類に対する恨みから、共産邪霊は一億人以上を虐殺し、数千年来受け継がれてきた輝かしい文化を破壊した。人類を滅亡させるため、共産邪霊は人類の道徳を奈落の底まで堕落させ、人間が神に逆らうよう誘導した。

邪悪に暴れ狂う隙を与えたのも、多くの人々が神から離れ、自我に対する道徳的な制約を緩めたためだ。しかし物事はその極限に達すると必ず反転する。最も暗黒な時こそ、光に最も近い時でもある。過去と未来は全て神が計画済みだ。神の誓いは実現しつつあり、神は人間の覚醒を待っている。時間は刻一刻と過ぎ去っていく。旧い秩序は崩壊の最中にあり、新たな秩序は確立されつつある。旧い勢力は敗退し、新たな力が歴史の表舞台に立とうとしている。

邪悪は決して正義には勝てない。表面上いくら邪悪が跳梁跋扈しようとも、それは一次的なものに過ぎない。全ては神によって掌握されている。2004年、『大紀元時報』が「共産党に関する九つの評論」を発表し、中国共産党から離脱する大きな運動につながった。今日に至るまで、数億人もの中国人が中国共産党や青年団、少年先鋒隊から離脱を表明した。これは中国人が共産邪霊を取り除く自発的な行為だ。人が自ら共産党組織からの離脱を宣言すれば、神は人間に憑依する邪霊をすぐさま解体する。こうして一つの生命が救われるのだ。

中国人にとって、善良な本性でもって邪悪の誘惑と罠に打ち勝ち、悪魔への道から脱出することができれば、真の中国人となることができる。山は中国の山のままであり、水も中国の水のままである。そして国家も中華の国のままである。しかし中国人はもはや共産邪霊が支配するマルクス・レーニンの下僕ではなく、名実ともに真の中国人となることができる。中国人は神から授かった豊かな生活を獲得できるのみならず、心の平和と幸福を得ることができる。中国も真の繁栄と偉大を謳歌し、神が授けた力と栄誉を享受し、歴史上の栄光を再び取り戻すことができる。

全世界において、共産邪悪主義に対する清算と伝統への回帰はすでに始まっている。

共産邪悪政党を徹底的に解体し、この世にある共産主義の邪悪な要素を排除し、人間社会の堕落と変異を反省することこそ、今日の人類に課された喫緊の課題である。人の心を正し、社会を浄化する。伝統に回帰し、信仰を再建する。そして神とのつながりを体得し、神とのつながりを取り戻すことは、一人ひとりの責任であり、救われる唯一の希望だ。神は慈悲と威厳を併せ持っている。神は一人ひとりの心のうちを観察している。今この時の選択と行いは、自らの未来を決定することとなる。神が指し示した道をたどり、神による済度を得ようとするならば、共産主義の最終目的を徹底的に暴露し、迷いの中にいる人々を覚醒させなければならない。これが本書を記した本意である。

(『中国編』完)