悪魔が世界を統治している 九評編集部:悪魔が世界を統治している

第七章:家族の崩壊(下)

2020/01/18
更新: 2024/11/08

目次

5.共産主義がいかにして欧米の家族を崩壊させたか(続き)
a. フェミニズムの促進と伝統的な家族の否定
b. 同性愛で家族を堕落させる
c. 離婚と人工中絶の促進
d. 社会保障を利用して母子家庭、父子家庭を奨励
e. 堕落した文化の推進

6.中国共産党がいかにして家族を崩壊させたか
a. 平等の名のもとで家族を崩壊する
b. 政治闘争で夫婦を互いに戦わせる
c. 人口統制のための強制中絶

7.共産主義による家族崩壊の末路

参考文献

 

5.共産主義がいかにして欧米の家族を崩壊させたか(続き)

a. フェミニズムの促進と伝統的な家族の否定

フェミニズムの末路家庭の崩壊、性の乱れ、混乱する性の役割

昨今、フェミニズムが至るところで流行している。2016年にハーバード大学で行われたアンケート調査によると、59%の女性がフェミニズムの考えに賛同している。

現代のフェミニズムの主張は、男性と女性の生理学的特徴および生殖器の違いは別として、その他のすべての行動と性格に現れる肉体的・心理的な相違は、社会的および文化的構造に起因するという説である。この理論からすると、男女はすべての社会生活において完全に平等でなければならず、男女の「不平等」は文化的および社会的な結果であり、それは抑圧であり、性差別だということになる。

例えば、大企業の管理職や有名大学のエリート学者、および政府高官に就く人間は、女性より男性の方が圧倒的に多い。多くのフェミニスト(男女同権論者)たちは、それを性差別であると批判する。しかし、公平に男女を比較するならば、そこには能力、労働時間、労働倫理などの要素が含まれるべきである。高い地位はストレスが多く、長時間労働が伴う。週末の労働や突発的な会議、また長期出張などもある。

出産は女性のキャリアを遮ることが多く、また母親となった女性は仕事に没頭するより、家族や子どもたちとの時間を大事にする傾向がある。高い地位に就く人物は往々にして気が強いが、女性は男性に比べて気は優しく、従順である。これらが、なぜ高い地位に就く女性が少ないかの主な理由である。しかし、フェミニストたちにとって、女性の穏やかさや家族と子どもを大事にする気質は、性差別的な社会から押し付けられた結果であるらしい。フェミニストたちは、これらの不平等は保育園やその他の社会保障で補い、正されるべきだと主張する。【1】

現代のフェミニズムは、生来の生理的および心理的相違を根拠とする男女の不平等を決して許さない。すべての不平等の根源は社会と伝統的な道徳にあるとみなし、それを非難するのだ。

2005年、ハーバード大学学長のローレンス・サマーズ(Lawrence Summers)は、女性が統計的にみて数学と科学の最高レベルでの研究に適していないと発言した。トップの科学者たちは週80時間を超える研究に加え、予定外の時間的拘束(多くの女性が家族と過ごす時間)を要求される。サマーズは最高レベルの数学と科学においては、男女の能力に差があると指摘した。サマーズの主張は適切な研究に基づく意見であったのに対し、彼はNOW(フェミニスト組織)からの激しい攻撃に直面した。NOWは彼を性差別者と非難し、学長の辞任を要求した。彼はメディアからも激しいバッシングを受け、公的な謝罪を求められた。その後、彼は自身で5千万ドルを投じ、ハーバード大学のダイバーシティー(多様性)に務めることを余儀なくされた。【2】

1980年、米サイエンス誌は中学生の男女の数学能力について、男子の方が女子より優れていると発表した。【3】 後に、別の調査でSAT(大学試験適正試験)の数学の成績を比較したところ、多くの男子が600点以上得点し、女子に比べて4倍ほど成績が高いことがわかった。【4】

2000年に行われた調査によれば、SATで優秀な数学の成績を修めた生徒は、後に理数系の学位を取得する傾向があり、その分野における自分の実績に非常に満足していることが分かった。ローレンス・サマーズの主張は、科学的に実証されたのである。

サマーズへの激しいバッシングは、共産国で反対者を黙らせる「再教育」と同じだ。不平等の本当の原因が特定されないまま、「多様性」の名のもとに、無理やり平等な結果を求められるのが実情である。つまり、より多くの理数系の女性を増やさなければならないのだ。

フェミニズムと社会主義が密接に繋がっていることは、明らかである。19世紀フランスの政治思想家アレクシ・ド・トクヴィル(Alexis de Tocqueville)は言った。「民主主義と社会主義には何も共通するものはないが、平等という点だけが同じである。しかし、違いは明白だ。つまり、民主主義は自由のもとに平等を追及するが、社会主義は抑圧と専制のもとで平等を求めるのだ」【5】

男性の方が女性より知識や能力において優れているということをここで述べたいのではない。なぜならば、男性も女性もそれぞれ、異なる分野でその能力を十分に発揮するからだ。性差を意図的に消去しようとする試みは、常識を混乱させ、男女とも潜在的な能力を十分発揮することができず、満足感も得られないだろう。

心理的、あるいは知識的に男女差があるのはなぜか。その理由が明白でないのは、つまり身体的な、あるいは生殖器の相違を全く認めないことから生ずる。西洋でも東洋でも、伝統的に保護者は男性だった。例えば、男性の消防士が女性のそれより圧倒的に多いのは当たり前だった。しかし、フェミニストたちは伝統的に男性が担っていたこの仕事に女性が進出することを要求し、その結果は予想もつかないほど最悪だった。

2015年、ニューヨーク消防署(NYFD)は、身体能力試験なしで女性消防士を受け入れることを決定した。通常、試験では22キロの酸素タンクと装置を着用しながら、同時にさまざまな業務をこなすことが求められる。当然、他の男性消防士たちから懸念の声が上がった。基準に満たない消防士はチームにとって負担となり、足手まといになるからだ。

最終的に、NYFDは訴訟を避けるために女性消防士を採用した。フェミニスト団体は長い間、NYFDの身体能力基準が高すぎること、そのため女性消防士が少数であることを批判していたからである。【6】 同様の圧力を受けたシカゴ消防署は、女性消防士の採用を促すため、試験の合格基準を下げることを決定した。

オーストラリアの多くの市消防署では、男女割り当て制度が導入された。一人の男性応募者が採用されたら、女性も一人採用しなければならない。そのため、ストレスの多い、非常に危険な仕事であるにも関わらず、男女で大幅に異なる能力基準が設けられたのである。

平等を追及する非論理的な運動の影響は深刻だ。この割当て制度により、女性消防士と男性消防士の間に摩擦が起きるようになった。男性が女性に対して、無資格で能力に欠けると指摘すると、フェミニスト団体は「イジメ」「精神的なプレッシャーを与えた」と批判する。【7】 これはまた、フェミニストたちに単なる見せかけの「平等のための闘争」を与えたにすぎなかった。

しかし、このばかげたドタバタ劇はまさに、共産邪霊が入念に用意した計画の一部だった。父系社会に反対するということは、つまり伝統社会に反対するということである。伝統的な家族を批判するフェミニズムは、階級闘争で資本主義を転覆させようとする運動となんら変わらない。

伝統文化において、男性は力強く、女性が柔和であることは、ごく自然なことだった。男性は女性と子どもたちを保護し、同時に社会的な責任を負う。このような父系社会は、フェミニストたちにとって、男性に有利に働き、女性を抑圧するように見える。フェミニズムの世界には、騎士道(忠君・勇気・仁愛・礼儀などをモットーとし婦人を敬い弱きを助ける)や紳士的な振る舞いなど存在しない。そこには、例えば沈没するタイタニック号に乗りあわせた男性が、女性に人命ボートを譲るなどの行為は決して起こらない。

フェミニズムによる父系社会への挑戦は、教育の分野にまで及んだ。1975年、ペンシルベニア州裁判所は、ペンシルベニア大学競技連盟(Pennsylvania Intercollegiate Athletic Federation)に対し、大学側は、レスリングやアメフトを含むすべての競技に男女両方を参加させることを命じた。女生徒は性別を理由に、それらのスポーツを拒否できなくなったのである。【8】

アメリカの学者クリスティーナ・ホフ・サマーズ(Christina Hoff Sommers)は2013年に出版した著書『男子に対する戦争:いかにフェミニズムが若い男性を害したか』(The War Against Boys: How Feminism Is Harming Our Young Men)の中で、男らしさが攻撃の対象になったと指摘する。【9】 例えば、ニューヨークの航空高等学校は通常、低所得の家庭から生徒を受け入れていた。熱心な教育方針により、生徒たちの学業が伸び、全米で最も優秀な学校の一つとUSニュース&ワールド・レポートで報じられるまでに成功した。

この学校では、生徒に電子機械の航空機を実際に工作させる授業があり、当然クラスの大部分は男子生徒で占められた。女生徒は少数だったが、やはり優秀な成績を修め、同級生や講師たちから一目置かれる生徒もいた。

しかし、同校は女生徒の入学が少ないことを理由に、フェミニスト団体からの圧力を受けた。2010年、全国女性司法支援センター(National Women’s Law Center)の創始者はホワイトハウスで、航空高等学校を名指しで「性差別」と批判し「私たちは絶対的な平等を手にするまで、現状に満足しないし、私たちはまだそこまで至っていないのです」とスピーチした。

フェミニストの目には、男子を自立と冒険の中で力強く育てたり、女子を柔和で思いやりのある、家族指向に育てたりすることは、すべて抑圧であり、不平等な性差別と映る。

現代のフェミニズムは、男女の精神構造の違いがそれぞれの性別を決定していることを無視し、ジェンダー・フリー(性別なし)社会を無理やり実現させようとしている。これは、まだ人格形成の途中にある子どもたちや若者にとって大きな損害であり、より多くの同性愛、両性愛(バイセクシャル)、性同一性障害(トランスジェンダー)が生まれる可能性を秘めている。

すでに、一部のヨーロッパの国々でその傾向がみられる。多くの子どもたちが、自分の性に違和感を持っているという報告がある。2009年、ロンドンの性自認開発サービス(Gender Identity Development Service)は97件の性転換に関する照会があり、2017年までに、年間2500件以上の問い合わせがあったという。【10】

伝統的な社会において、出産や子育ては神から女性に与えられた神聖な務めとみなされていた。東西の年代記には、多くの英雄の背後に偉大な母親の姿がある。フェミニズムはこの伝統を父系社会の抑圧とみなして放棄し、出産した女性が子育てに従事するのは抑圧であると主張したのである。

現代フェミニズム文学は、母性や結婚生活を単調で退屈な虚しいものと描写する。有名なフェミニストたちの半生をみれば、この悲観的な考えが顕著なのもうなずける。ほぼ全てのフェミニストたちが結婚や恋愛に失敗しており、また子どもに恵まれなかった者も多い。

フェミニズムは、あらゆる愚かな概念への扉を開いた。ある者は、家庭内の諍いを性戦争と呼ぶ。一部の人たちは、女性の心と体を支配する男性を寄生虫と呼ぶ。またある者は、子どもが女性の潜在能力発揮の障害になると主張し、抑圧のルーツは家族構造にあると言う。

現代のフェミニズムは公に、伝統的な家族の崩壊を目標に掲げる。典型的なのは、「女性解放の前提条件は、結婚制度の廃止である」という発言である。【11】 「奉仕し、保護下におかれて家族の担い手になるという選択肢は、そうであってはならないという選択肢でなければならない」【12】「結婚を廃止せねば、男女間の不平等を壊すことはできない」【13】

フェミニズムは、いわゆる社会問題を「解放」の名のもとに、道徳の退廃や壊れた人間関係で解決しようとした。アメリカの経済学者シルビア・アン・ヒューレット(Sylvia Ann Hewlett)は、現代フェミニズムが母子家庭増加の主な原因であり、一方で無過失離婚は男性が簡単に責任を放棄することを促したと指摘する。皮肉にも、フェミニズムが伝統的な家族を攻撃すればするほど、女性は幸福と安全を与えてくれていた安息の場を失っていくのである。

結局、離婚が簡単になっても、女性は解放されなかった。調査によれば、27%の女性が貧困ラインを下回り、その数字は離婚男性の3倍を上回る。【14】 共産邪霊が女性の権利など気にするはずもない。なぜならば、フェミニズムは家族と人類を壊滅させるための邪霊の道具に過ぎないのだから。

 

b. 同性愛で家族を堕落させる

レズビアン、ゲイ、バイセクシャル(両性愛)、トランスジェンダー(性同一障害)を主張するLGBT運動は、空想社会主義者らが同性愛の権利を提唱した当初から、共産主義と密接に結びついていた。共産主義は伝統的な道徳的束縛から人類を解放すると主張しているため、当然このLGBTも、彼らの「性の解放」の範疇に入る。性の解放に積極的で同性愛を擁護する人は、往々にして共産主義者かその追随者である。

しかし、共産邪霊が真にLBGTの権利に興味を持っているわけではない。共産邪霊はLGBTを利用し、自身のアジェンダ、つまり家族構成の崩壊を推し進めているだけである。

LGBT運動の先駆けとなったのは、ドイツ社会民主党(SDP)のマグヌス・ヒルシュフェルト(Magnus Hirschfeld)である。1890年代、彼とその信奉者は、同性愛を「自然なこと」で「道徳的」であると推奨した。1897年、ヒルシュフェルトは科学的人道委員会を設立し、初めて公にLGBTの活動を始めた。

1895年、イギリスの作家オスカー・ワイルド(Oscar Wilde)が男色の容疑で調査を受けていた時、SDPだけが彼を擁護した。SDPの党員エドゥアルト・ベルンシュタイン(Eduard Bernstein)は、男色を禁ずる法律の廃止を提案した。

最も過激な性の解放の事例は、10月革命後のロシアである。既に前章で述べたように、ソビエトは同性愛禁止の法律を廃し、左翼の言い方によれば、世界で最も解放された国家になったのである。

1997年、南アフリカのアフリカ民族会議(ANC)は、世界で初めて同性愛の権利を認める法案を可決した。ANCは社会主義インターナショナル(元第二インターナショナル)の支部であり、継続的に同性愛を支持していた。

1924年、ヒルシュフェルトから啓発を受けたヘンリー・ガーバー(Henry Gerber)が人権協会(SHR)を設立し、アメリカ初のLGBT擁護団体になった。SHRは数人の会員が逮捕されたため、短期間で消滅した。1950年、アメリカの共産主義者ハリー・ヘイ(Harry Hay)がマタシン協会をロスアンゼルスにある彼の住居に設立した。同団体はアメリカで影響力のある初のLGBT組織だった。その後、その他の地域へと広がり、多くの宣伝を行った。

LGBTの権利と性の解放を結び付け、淫乱行為を一般化することによって、共産主義者は神聖な結婚を汚し、家族を更に崩壊させる準備をしたのである。

1960年代、性の解放とヒッピー(反体制)運動が到来し、同性愛が台頭した。1971年、フェミニスト組織の全米女性連盟(NOW)は、同性愛者の権利を支持すると発表した。

共産主義が推進する同性愛運動に伴い、LGBTコミュニティーには普遍的に見られるいくつかの不健全な要素がある。多くの研究によれば、同性愛者はエイズを含む特定の性感染症の有病率が非常に高く、ウツ、自殺、薬物乱用なども一般人より遥かに多い。これは、同性愛を合法化し、不名誉な行為ではないとするデンマークでも見られる傾向である。【15】【16】 同性愛者に蔓延するエイズと梅毒の有病率は、一般人と比較してそれぞれ38倍と109倍である。【17】 エイズ治療が飛躍的に進化した1990年代以前、同性愛者の平均寿命は一般人より8年から20年短かった。【18】 これらの事実は、同性愛が健全ではないことを裏付けている。
LGBT運動や性の解放、またフェミニズムは継続的に家族構成と人間の道徳を破壊してきた。

すべての人間は優しさと思いやりを持って互いに接するべきである。神は自分に似せて男と女を造り、人間として生きる基準を与えた。真の思いやりとは、神が与えた道徳基準に従って生きることを人々に思い起こさせることである。

 

c. 離婚と中絶の推奨

1969年以前、アメリカの離婚法は伝統的な宗教的価値観に基づいていた。夫婦のどちらかあるいは両方に何らかの過失がなければ、離婚は成立しなかった。欧米の宗教において、結婚は神が規定した制度であり、安定した家庭は、夫、妻、子ども、社会にとって有益である。その理由から、教会やアメリカ州法は、特別の事情がある場合を除いて、結婚の継続を重視していた。

しかし、1960年代、フランクフルト学派が登場し、伝統的な結婚が批判に晒された。その後にリベラリズム(自由主義)やフェミニズムが続き、結婚が非難されるようになった。

リベラリズムは結婚を神聖なものであることを否定し、単なる2人の人間の契約であると定義した。一方、フェミニズムは、伝統的な家族は父系社会の道具にすぎず、女性を抑圧していると主張した。離婚は、結婚という「抑圧」から女性を解放し、より刺激的な人生への一歩だと宣伝した。このような考え方が無過失離婚を合法化させ、どんな理由でも簡単に結婚を解消できるようになった。

1970年代、アメリカの離婚率は飛躍的に増加した。アメリカの歴史上初めて、婚姻解消の理由として、性格の不一致が死を上回った。1970年代に結婚したカップルのうち、およそ半分が離婚した。

離婚は子どもに対して深刻な影響を与える。元アメリカ大統領ロナルド・レーガンの息子マイケル・レーガン(Michael Reagan)は、自分の両親の離婚について語っている。「離婚は、子どもにとって大事なすべてを二人の大人が奪っていくことである。子どもの家、家庭、安全、愛され保護されているという感覚。大人が全部破壊して床にガラクタをぶちまけ、出て行ってしまう。その片付けを子どもに押し付けるんだ」【19】

性の解放を推奨する人たちは、結婚に留まらない自由な性交渉を主張するため、望まない妊娠は彼らの生活スタイルにとって不都合である。彼らは避妊に失敗した場合を想定し、中絶の合法化を訴えた。1994年、カイロで人口開発をテーマに開かれた国際会議で「生殖に関する権利」が当然の人権と定義され、中絶を含む「満足できる安全な性生活」の権利が公に規定された。【20】

同時に、フェミニストたちが「私の身体、私の権利」をスローガンに掲げ、女性の中絶の権利を主張した。これ以降、情状酌量の余地がある中で行う中絶から、女性の一方的な意志で行う中絶へと議論が拡大した。

人々は胎児を殺害しながら、共産主義の誘導する残酷な犯罪に手を染め、命は神聖であるという当たり前の伝統を放棄したのである。

 

d. 社会保障を利用して母子家庭を奨励

1965年、未婚の母の元に生まれた子どもは5%に過ぎなかった。【21】 当時、子どもたちが自分の実の父親を知っているのは当然のことだった。

2010年までに、未婚の母の出産は全体の40%を占めるようになった。【22】 1965年から2012年にかけて、アメリカにおける母子家庭、父子家庭は330万戸から1300万戸に増加した。【23】 父親の中には同居という形で家族にとどまり、あるいは後に結婚するケースもあるが、母子家庭に育った子どもたちの大多数は父親を知らずに育つ。

父親は息子の模範であり、教師でもある。父親が男としてどのように成長するべきかを教え、また娘には、女性としてふさわしい尊敬を受けるにはどのように振る舞うのかを教える。

父親のいない子どもたちは、多大な苦痛を受ける。研究によれば、父親を知らずに育った子どもたちは自己評価が非常に低く、授業を欠席したり、学校を退学したりするケースは71%に上る。薬物の乱用、ギャングの仲間入りなどが目立ち、犯罪に走る子どもも多い。刑務所に入る若者の85%、および路上生活者の90%は父親不在の家庭で育ったという報告もある。幼い者同士の性交渉、十代の妊娠、淫乱が横行している。父親不在の家庭で育った人は、そうでない人に比べて、性犯罪を起こす確率が40倍高いという統計もある。【24】

ブルッキングス研究所は、貧困から脱出する方法として、三つの要素を挙げている。高校を卒業すること、フルタイムの仕事を持つこと、結婚と子どもは21歳になるまで待つこと。統計的に見て、この条件を満たすアメリカ人で貧乏な人は2%にとどまり、75%は中間層に属している。【25】 つまり、教育過程を修了し、就職し、一定の年齢を過ぎてから結婚して子どもを持つことが、責任ある大人として自立する道であり、健全で幸福な人生を送るためのカギなのである。

多くの母子家庭は政府からの寄付に頼っている。ヘリテージ財団は、フェミニストたちが強く主張した社会保障制度は、母子家庭を増やしただけでなく、結婚により利益が減少したカップルもあると報告している。【26】 政府は実にうまく、父親の役割を社会保障制度に担わせたのである。

しかし、社会保障制度は貧困家庭を助けることができず、代わりに母子家庭の永続的な増加を招いただけだった。貧困層の子どもたちは、成長してもまた貧困に陥り、結果として政府依存が増大するという悪循環が生まれた。これがまさに、共産邪霊が目的としたゴールである。重税と大きな政府により、個人の人生の全てを支配するのである。

 

e. 堕落した文化を推奨する

ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)はアメリカ合衆国国勢調査局のデータを引用し、2000年の25~34歳のうち、55%は結婚したが、34%は結婚の経験がなかったと報道した。2015年までに、この数字はそれぞれ40%と53%になった。アメリカの若者は、結婚を避ける傾向にあると伝えた。現代の文化では、性交渉と結婚は完全に別物だからである。それならば、なぜ結婚する必要があるのかと考えるのは当然だ。【27】

現代は、より気軽な、制限のない自由恋愛が主流である。性交渉は愛情がなくても可能だし、ましてや献身や責任など尚更である。さらに恐ろしいのは、多様で奇怪な性的嗜好の流行である。フェイスブックの自己紹介欄は、60もの異なる性的嗜好を選択できる。もし若者たちが男性か女性かさえ見極められないのであれば、結婚をどのように見るのだろうか? 邪霊は法律や社会を利用し、神が与えた観念を根本から変えようとしているのだ。

「姦通」(Adultery)と言えば、破廉恥で不道徳な行為だった。しかし、今日では「婚外恋愛」「同棲」という言葉が使われている。ナサニエル・ホーソーン(Nathaniel Hawthorne)の『緋文字』(The Scarlet Letter)は、主人公のヘスター・プリン(Hester Prynne)が姦通の罪を犯し、悔恨の中で自分を取り戻そうともがく物語である。しかし、現代社会では、人々は姦通を堂々と楽しみ、悔恨など皆無である。東洋でも西洋でも、貞操は美徳だったが、現代では時代錯誤と笑われるだけである。

昨今、ポリティカル・コレクトネス(政治的に正しい言葉遣い)の圧力のもとで、同性愛や性の解放の是非を問うことは禁じられている。許されているのは、「他人の選択を尊重する」ことだけである。これが人間生活の全てを支配しており、実生活からますます離れ、堕落する一方の学界も同じである。正しい事から逸脱した、退廃した物事が正常とみなされるようになった。自分の欲望に溺れる者たちは、圧力や罪の意識に悩む必要もなくなったのである。

50歳以下の欧米の若者は、以前の文化がどのようなものだったのか知る由もないだろう。以前、ほぼ全ての子どもたちは実の父親がいる家庭で育った。かつて、白いウェディングドレスは貞操のシンボルであり、ポルノをテレビやラジオで放映することは禁じられていた。かつて「ゲイ」は「幸せ」を意味する言葉だった。悪魔は伝統的な人間の生活をひっくり返し、ほんの60年間でその正統な文化を破壊したのである。

 

6.中国共産党がいかにして家族を崩壊させたか

a. 平等の名のもとで家族を崩壊する

「天の半分は女性が支える」。毛沢東が掲げたこのスローガンが、欧米のフェミニストたちにも使われている。男女平等というフェミニズムの思想は、中国共産党が推進したイデオロギーと同じだからだ。欧米では、「性差別」というレッテルがポリティカル・コレクトネスを主張する人たちの決まり文句だ。一方、中国では、「男性優越主義」という言葉でレッテルを貼る。

欧米のフェミニストたちは、男女割当てや財政優遇制度、基準引き下げなどにより男女平等を求める。一方、中国では共産党が掲げたスローガンのもと、女性は男性と同じ分野で同等の能力を発揮するよう求められた。男性ほどの基準を満たしていなくても、女性は努力していればヒロインとして称賛され、「三八紅旗手」(女性の中で特に社会貢献の大きかった人)の勲章を授けられるのだ。

1960年代から70年代のポスターに描かれたのは、肉体労働で活躍するパワフルな女性たちだった。毛沢東は、女性たちにその情熱を、化粧ではなく軍服に捧げるようにと呼びかけた。彼女たちは採掘、伐採、製鋼、戦場に駆り出され、あらゆる分野で女性の活躍が期待された。

1966年10月1日、人民日報は「女子も豚を殺せる」という記事を掲載した。動物の食肉処理場で働く18歳の女性が、毛沢東思想を勉強したから豚を殺す勇気が出たという話である。彼女は「豚も殺せなかったら、どうやって敵を殺せるのか?」と語っている。【28】

中国人女性が「天の半分を支えて」いても、欧米のフェミニストたちにとって、中国の男女平等はまだ生ぬるいようだ。なぜならば、中国共産党の政治局常務委員会に女性が名を連ねたことがないからだ。専制政治を行う共産党にとって、権利の主張に繋がることは避けたいため、女性を最高指導部に就かせることなどしないのだ。

同性愛についても同様に、共産党は公に認めることはせず、中立的な立場を取っている。しかし、人類壊滅の道具である同性愛は、中国でもメディアや流行文化を通して盛んに宣伝されている。2001年、中華医学会精神病学分会は、同性愛を精神疾患リストから外した。メディアも「ゲイ」より、肯定的な響きを持つ「同志」という言葉を多用するようになった。2009年、中国共産党は上海プライドというLGBTのためのパレードを許可した。

アプローチは多様だが、悪魔はあらゆる場面で同じ目的を追求する。つまり、伝統的な良き妻、良き母親という概念を壊し、女性の優しさを捨てさせる。バランスの取れた家族と健全な子育てに欠かせない男女の調和を乱すのである。

 

b. 政治闘争で夫婦を互いに戦わせる

中国の伝統的な価値観は、家族の道徳を基本とする。邪悪は、伝統的な価値観を堕落させるには、先に人間関係を破壊すればよいことを分かっていた。中国共産党が発動した度重なる政治闘争の中で、人々は身内の者さえ訴えた。もっとも近しい人を裏切ることで、彼らは党に対する強固な忠誠心を誓ったのである。

1966年12月、毛沢東の秘書を務めた胡喬木(こきょうぼく)は北京鉄鋼協会に引きずられて行った。彼の娘がステージに立ち、「胡喬木の犬頭を叩き潰せ!」と叫んだ。実際に彼女は父親の頭を殴ることはしなかったが、実行した者もいた。当時、紅衛兵たちが北京の東四に住む「資本階級」の夫婦を半殺しになるまで殴った。彼らが中学生の息子にも両親を殴るよう指示すると、息子は鉄アレイで父親の頭を殴り、気が狂ってしまったという。【29】

共産党から「階級の敵」とみなされた人々はしばしば家族との関係を断ち、身内に害が及ばないようにする。階級の敵とみなされ、自殺した人も、家族と縁を切らなければならない。なぜならば、中国共産党は自殺者の家族をも追及することがあるからだ。

例えば、文学理論家のイエ・イエチン(Ye Yiqun)が文化大革命で迫害され、自殺に追い込まれた時に、家族に残した遺書にはこう書かれている。「これから君たちに必要なことは、断固として党に従い、党の路線を堅く守り、徐々に私の罪を認識し、私に対する憎しみをかき立て、確固として私と家族の縁を切ることである」【30】

1999年に始まった法輪功に対する迫害は、中国共産党が発動した政治運動の中でも最大のものである。政府が利用する共通の戦略は、まず法輪功修煉者の家族を脅迫し、迫害に参加させることである。中国共産党は家族に行政的な嫌がらせや罰金、またはその他の形で家族を脅迫し、修煉者に信仰を放棄するよう説得させる。中国共産党は法輪功修煉者に対し、家族が迷惑を被っていると批判するのだ。

このような迫害により、多くの法輪功修煉者が離婚させられ、あるいは家族から縁を切られた。法輪功修煉者の数を鑑みれば、相当多くの家族が共産党の迫害によってバラバラにされたのである。

 

c. 人口統制のための強制中絶

欧米のフェミニストたちが中絶の合法化に成功した後、中国では人口計画のもと、共産党が中絶を義務化した。胎児の大量虐殺という、歴史上類を見ない非人道的な行為が義務化されたのである。

マルクスの唯物論を信奉した中国共産党は、子どもの出産は製鋼業や農業と何ら変わらない生産行為だとみなしていた。経済計画の理論をそのまま家族に適用したのである。毛沢東は、「人間は自分を抑制し、計画的に成長するべきである。時に少し成長し、時に停滞する」と言った。【31】

1980年代に実施された一人っ子政策の残虐さは、そのスローガンにも現れた。「もし一人が違反したら、村全体を去勢する」「一人産み、二人目以降は卵管を結んで、三人目、四人目は掻きだせ!」(その他、「3番目、4番目は殺せ、殺せ、殺せ!」というスローガンもある)「われわれは多すぎる出産を見るより、一筋の血を見た方がましだ」「一つの余計な命より、10個の墓のほうがよい」血にまみれた残酷な言葉は、中国全土で普遍的に見られた。

国家衛生与計画生育委員会は、重い罰金、略奪、取り壊し、暴行、拘束などで違反者を取り締まった。一部では、委員会メンバーが赤ん坊を田んぼに投げ捨て、溺死させることもあった。出産間近の妊婦も逃れられず、強制的に中絶させられたのである。

「中国衛生統計」の大まかな統計によれば、1971年から2012年に中国で行われた中絶手術は少なくとも2億7千万件に上る。この時期、2億7千万人の胎児が中共政権下で殺されたのだ

一人っ子政策の結果、多くの女の赤ちゃんが中絶あるいは捨てられ、30歳以下の男女比が極端に偏ってしまった。女の子が少ないため、2020年までに4千万人の若い男性が女性と結婚できなくなると推定されている。

中国の人為的な性別不均衡は、性的虐待や売春、結婚の商業化、女性の人身売買など深刻な社会問題を生み出した。

 

7.共産主義による家族崩壊の末路

マルクスやその他の共産主義者たちは、不倫、売春、非摘出子などの問題を誇張し、家族廃止の必要性を主張した。しかし、これらの問題の源は、共産主義者たち自身なのである。

道徳の退廃は、ビクトリア朝の時代から徐々に始まった。結婚という神聖な行為が汚され、人々は神の教えからますます遠ざかるようになった。共産主義者たちは女性に個人の幸福を求めさせ、結婚の誓いを破るようそそのかしたが、その結果は悲惨なものだった。それはまるで喉の渇きを癒すために、海水を飲み続けるような行為なのだ。

抑圧と不平等に対して、共産邪霊が提案した「解決方法」は、人類の道徳基準を突き落とすことだった。つまり、かつて卑劣で恥ずべき事と考えられていた行為を、常識にすることである。共産主義の「平等」のもと、全員が同じ運命をたどることになる。つまり、破滅である。

罪は、道徳の退廃によるものである。しかし、共産邪霊は、社会的抑圧のせいであるという概念をでっち上げた。この誤った認識により、人々は伝統に背を向け、神から遠ざかる道を歩むようになった。共産邪霊は「自由」「解放」といった美辞麗句を駆使し、フェミニズム、同性愛、変質した性的嗜好を宣伝する。女性は尊厳を踏みにじられ、男性は負うべき責任を奪われた。家庭の聖域はめちゃくちゃにされ、子どもたちは悪魔のオモチャになってしまったのである。

 

参考文献

[1]  “Jordan Peterson Debate on the Gender Pay Gap, Campus Protests and Postmodernism,” Channel 4 News, (January 16, 2018). https://www.youtube.com/watch?v=aMcjxSThD54&t=781s.
[2] Alan Findermay, “Harvard Will Spend $50 Million to Make Faculty More Diverse,” New York Times, (May 17, 2005). https://www.nytimes.com/2005/05/17/education/harvard-will-spend-50-million-to-make-faculty-more-diverse.html.
[3] C. P. Benbow and J. C. Stanley, “Sex Differences in Mathematical Ability: Fact or Artifact?” Science, 210 (1980):1262–1264.
[4] C. Benbow, “Sex Differences in Ability in Intellectually Talented Preadolescents: Their Nature, Effects, and Possible Causes,” Behavioral and Brain Sciences 11(2) (1988): 169–183.
[5] Friedrich Hayek, The Road to Serfdom (Chicago: University of Chicago Press, 1994).
[6] Susan Edelman, “Woman to Become NY Firefighter Despite Failing Crucial Fitness Test,” New York Post, (May 3, 2015). https://nypost.com/2015/05/03/woman-to-become-ny-firefighter-despite-failing-crucial-fitness-test/.
[7] Una Butorac, “These Female Firefighters Don’t Want a Gender Quota System,” The Special Broadcasting Service, (May 24, 2017). https://www.sbs.com.au/news/the-feed/these-female-firefighters-don-t-want-a-gender-quota-system.
[8] Commonwealth of Pennsylvania, by Israel Packel, Attorney General, v. Pennsylvania Interscholastic Athletic Association (March 19, 1975).
[9] Christina Hoff Sommers, The War Against Boys: How Misguided Feminism Is Harming Our Young Men (New York: Simon & Schuster, 2013).
[10] Simon Osbone, “Angry Parents Blame New NHS Guidelines for Rise in Children Seeking Sex Changes,” The Daily and Sunday Express, (October 30, 2017). https://www.express.co.uk/news/uk/873072/Teenage-gender-realignment-schoolchildren-sex-change-nhs-tavistock-clinic-camhs.
[11] Declaration of Feminism. Originally distributed in June of 1971 by Nancy Lehmann and Helen Sullinger of Post Office Box 7064, Powderhorn Station, Minneapolis, Minnesota 55407 (November 1971).
[12] Vivian Gornick, as quoted in The Daily Illini (April 25, 1981).
[13] Robin Morgan, Sisterhood Is Powerful: An Anthology of Writings From the Women’s Liberation Movement (New York: Vintage, 1970), 537.
[14] Darlena Cunha, “The Divorce Gap,” The Atlantic,  https://www.theatlantic.com/business/archive/2016/04/the-divorce-gap/480333/.
[15] P. Cameron, W. L. Playfair, and S. Wellum, “The Longevity of Homosexuals: Before and after the AIDS Epidemic,” Omega 29 (1994): 249–272.
[16] P. Cameron, K. Cameron, W. L. Playfair, “Does Homosexual Activity Shorten Life?” Psychological Reports 83(3 Pt 1) (1998): 847–66.
[17] David W. Purcell, Christopher H. Johnson, Amy Lansky, Joseph Prejean, Renee Stein, Paul Denning, Zaneta Gau, Hillard Weinstock, John Su, and Nicole Crepaz, “Estimating the Population Size of Men Who Have Sex with Men in the United States to Obtain HIV and Syphilis Rates,” The Open AIDS Journal 6 (2012): 98–107.
[18] R. S. Hogg, S. A. Strathdee, K. J. P. Craib, M.V. O’Shaughnessy, J. S. G. Montaner, M. T. Schechter, “Modelling the Impact of HIV Disease on Mortality in Gay Men,” International Journal of Epidemiology 26(3) (1997): 657–61.
[19] Phyllis Schlafly, Who Killed The American Family? WND Books, (Nashville, Tenn. (2014).
[20] “Programme of Action of the International Conference on Population and Development,” International Conference on Population and Development (ICPD) in Cairo, Egypt, (5–13 September 1994).
[21] The Vice Chairman’s Staff of the Joint Economic Committee at the Request of Senator Mike Lee, “Love, Marriage, and the Baby Carriage: The Rise in Unwed Childbearing,” Social Capital Project (December 2017). https://www.lee.senate.gov/public/_cache/files/3a6e738b-305b-4553-b03b-3c71382f102c/love-marriage-and-the-baby-carriage.pdf.
[22] 同上.
[23] Robert Rector, “How Welfare Undermines Marriage and What to Do About It,” Heritage Foundation Report, (November 17, 2014). https://www.heritage.org/welfare/report/how-welfare-undermines-marriage-and-what-do-about-it.
[24] Schlafly, Who Killed The American Family?
[25] Ron Haskins, “Three Simple Rules Poor Teens Should Follow to Join the Middle Class,” Brookings, (March 13, 2013). https://www.brookings.edu/opinions/three-simple-rules-poor-teens-should-follow-to-join-the-middle-class/.   
[26] Rector, “How Welfare Undermines Marriage and What to Do About It.”.
[27] Mark Regnerus, “Cheap Sex and the Decline of Marriage,” The Wall Street Journal (September 29, 2017). https://www.wsj.com/articles/cheap-sex-and-the-decline-of-marriage-1506690454.
[28] Yang Meiling, “Girls Can Slaughter Pigs Too,” People’s Daily (October 1 1966).
[29] Yu Luowen, My Family: My Brother Yu Luoke, World Chinese Publishing (2016).
[30] 葉舟:〈葉以群的最後十年〉,《文匯月刊》,1989年第12期.
[31] 逄先知、金冲及:《毛澤東傳(1949—1976)》(北京:中央文献出版社,2003).

 

つづく 第八章 共産主義が引き起こした政治の混乱(上)

 

『悪魔が世界を統治している』

目次

序章
第一章   人類を壊滅する邪悪の陰謀
第二章   始まりはヨーロッパ
第三章   東側での大虐殺
第四章   革命の輸出
第五章   西側への浸透(上)
第五章   西側への浸透(下)
第六章   神に対する反逆
第七章   家族の崩壊(上)
第七章   家族の崩壊(下)
第八章   共産主義が引き起こした政治の混乱(上)
第八章   共産主義が引き起こした政治の混乱(下)
第九章   共産主義がしかけた経済的な罠(上)
第九章   共産主義がしかけた経済的な罠(下)
第十章   法律を利用する邪悪
第十一章  芸術を冒涜する
第十二章  教育の破壊(上)
第十二章  教育の破壊(下)
第十三章  メディアを乗っ取る
第十四章  大衆文化―退廃と放縦
第十五章  テロリズムのルーツは共産主義
第十六章  環境主義の裏にいる共産主義(上)
第十六章  環境主義の裏にいる共産主義(下)
第十七章  グローバル化の中心は共産主義
第十八章  中国共産党のグローバルな野望(上)
第十八章  中国共産党のグローバルな野望(下)
おわりに