[香港 28日 ロイター] – 香港の九龍地区で28日、中国で審議中の香港国家安全維持法案に反対する「沈黙のデモ」が行われ、数百人がジョーダン(佐敦)からモンコック(旺角)まで行進した。
デモはおおむね平和的に行われたが、一部ではデモ隊と警官隊との間で小競り合いが起き、警察が催涙スプレーでデモの排除に動く場面もあった。警察当局は、少なくとも53人を逮捕したと発表した。
中国が成立を目指す香港国家安全維持法案を巡っては、1997年の香港返還時に約束された高度な自治が損なわれるとして、香港の民主活動家や一部の外国政府が警戒感を強めている。
香港では返還記念日の7月1日に毎年、大規模なデモが行われるが、香港の警察当局は今年は、新型コロナウイルス感染予防のため大規模な集会が禁止されていることを理由に、デモの許可を出さなかった。
中国国営の新華社によると、中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会は28日、香港国家安全維持法案の審議を行った。
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