[シドニー 24日 ロイター] – 東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長は、来年の東京五輪は簡素であるべきで、準備は選手の安全を最優先にして進める必要があるとの考えを改めて示した。オーストラリア紙デーリー・テレグラフに24日掲載された寄稿で述べた。
23日、新型コロナウイルスのパンデミックで来年に延期された東京五輪まであと1年となった。
コーツ氏は寄稿で「42の競技会場が再び確保されたのは朗報だ。競技の日程も同じだ」と述べた。
その上で「しかし新たな状況の下、延期に伴うコスト面の影響を軽減し、大会をシンプルにして、効率的、安全かつ持続可能な形で運営できるようにしなければならない。開催まであと1年となったが、シンプルな五輪についてはっきりした輪郭はない。新型コロナの状況は国内外とも絶えず変化している」とした。
コロナ感染対策について、実施するのは容易でないが、日本政府、東京都、東京五輪・パラリンピック組織委員会の万全を期す姿勢を評価。IOCおよび日本側は、開催の実現だけでなく、準備において選手たちのことを最優先、最重要に考え全力で取り組んでいるとした。
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