[ブリュッセル/ミラノ 27日 ロイター] – 新型コロナウイルスワクチンを巡る欧州連合(EU)と個別の製薬会社との交渉は、賠償費用や支払い方法などを巡って折り合いがつかず、難航しているもようだ。
複数のEU当局者によると、製薬会社の中では米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)<JNJ.N>との交渉が最も進展しているものの、ワクチンの予期せぬ副作用で健康被害が生じた場合、賠償費用をどのように分担するかを巡って双方の意見が一致しないという。
J&Jからのコメントは得られていない。
また仏サノフィ<SASY.PA>との交渉では、3億回分のワクチン供給について話し合われているが、サノフィは全在庫に対するアップフロント(前払金)の即時支払いを要求しているのに対し、EUは分割払いに加え、ワクチンの後期臨床試験(治験)が成功するまで一部支払いの延期に応じるよう求めているという。
サノフィや欧州委員会はコメントを控えた。
ロイターは先週末、EUが世界保健機関(WHO)主導のワクチン調達枠組みへの参加に関心を示しておらず、個別の製薬会社と交渉中と報じた。
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