[シドニー 5日 ロイター] – S&Pグローバル・レーティングは5日、オーストラリアのビクトリア州の長期格付け「AAA」をクレジットウォッチに掲載し、格下げ方向で見直すと発表した。
新型コロナウイルスの流行に伴うロックダウン(都市封鎖)を受けた措置。ロックダウン、政策の方向性、感染拡大への対応能力が財政にどのような影響を及ぼすかが明らかになれば、今後数カ月以内に格付けを引き下げる可能性が高まるとしている。
同社は声明で「当社の基本シナリオよりも財政の立て直しが遅れれば、ビクトリア州の長期格付けを引き下げる見通しだ」と表明した。
「新型コロナに伴う経済の縮小が、当社の現在の予想以上に長引いた場合や深刻化した場合は、そうなる可能性がある。州の財政管理が悪化していると判断した場合もそうなるかもしれない」と述べた。
ビクトリア州の短期格付け「A-1プラス」は据え置いた。
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