[ベオグラード 13日 ロイター] – スロベニアを訪問中のポンペオ米国務長官は13日、次世代通信規格「5G」宣言に署名することで、スロベニアは中国当局による「人と情報のコントロール」を含む「権威主義的な脅威」から自国を守れると述べた。
ポンペオ長官は安全な5Gネットワークの確保に関する宣言に調印後、記者団に対し「中国共産党による自由の制限に向けた取り組みに対する情勢は不利になっている」と述べた。
スロベニアでは先月、テレコム・スロベニアが5Gネットワークの運用を開始。年末までに全国3分の1のカバーを目指している。
ポンペオ長官は、5G問題に加え、エネルギー安全保障もスロベニア当局との協議で重要な項目の一つとして取り上げたことを明らかにし、ロシアに対する依存を引き下げることが重要と指摘。「環境に優しく、安定供給が可能で、政治的な独立と経済的な繁栄の確保につながる次世代原子力エネルギーの可能性について協議した」と述べた。
旧ユーゴスラビア諸国の中で、スロベニアは唯一原子力発電所を保有している。
ポンペオ長官は欧州歴訪の一環としてスロベニアを訪問。13日中にオーストリアのウィーンに移動し、15日にポーランドを訪問する。
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