[オスロ 25日 ロイター] – ノルウェー統計局が25日発表した第2・四半期の海洋石油・ガス生産を除いた国内総生産(GDP)は前期比6.3%減少した。第1・四半期の2.2%減(改定値)に続く2期連続のマイナス成長。新型コロナウイルスの封じ込め措置によるリセッション(景気後退)入りとなった。
統計局によると、第2・四半期GDPのマイナス幅は、四半期ごとのデータが確認できる1978年以降で最大。ロイター調査のエコノミスト予想平均(マイナス6.1%)よりも大幅だった。
ノルウェーの第2・四半期GDP前期比伸び率は、ユーロ圏のマイナス12.1%やスウェーデンのマイナス8.6%ほど深刻ではなかったが、フィンランドのマイナス3.2%には劣る結果だった。
新型コロナ封じ込めのため、ノルウェーは3月12日に官民問わず広範囲の厳格な制限措置を導入。その後、制限は段階的に解除されたが、経済の回復は部分的にとどまっている。
ハンデルスバンケン・キャピタル・マーケッツは顧客向けノートで「ノルウェー経済がコロナ危機前の水準まで回復するには時間がかかると引き続きみている。少なくとも、稼働率100%を回復するには時間がかかるだろう」と指摘した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。