[ワシントン 29日 ロイター] – 米商工会議所は29日、加盟企業や地域社会の代表者などに対して、マスク着用義務などで新型コロナウイルス対策を強化し、ロックダウン(都市封鎖)再導入による経済活動の停止を回避するよう呼びかけた。
欧州各国が再び新型コロナ封じ込めへロックダウンなど厳しい行動制限に動く中、米商工会議所幹部はオンラインで開催されたイベントで、産業界が感染予防対策で指導的な役割を担う必要があると強調した。
商工会議所の政策部門幹部ニール・ブラッドリー氏は、欧州の感染状況は米国の約1カ月先をいっているようだと指摘。「欧州のような状況を避け、欧州の人が経験し、われわれも春に経験したようなロックダウンを回避するのはわれわれ次第だ」と述べた。
新型コロナウイルスについてほとんど知識がなく、医療関連の指針もまとまっていなかった春の状況とは異なり、マスク着用やインフルエンザ予防接種、ソーシャルディスタンスの確保など対策は明確になっていると指摘した。
同氏はまた、米経済の大半を閉鎖し、中小企業に大きな打撃を与えた前回のようなアプローチを回避し、一部の分野の活動を制限し、経済活動の全面的な停止は避けるアプローチが適切だと主張。企業はそうした対策について地域社会の当局者と議論すべきだと指摘した。
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