米民主党がマルクス主義に傾いた メディアがその代弁者

2020/11/14
更新: 2020/11/14

波乱の2020米国大統領選。在米中国人経済学者、程暁農氏は11月11日、大紀元の取材に応じ、米民主党が完全にマルクス主義イデオロギーに傾き、米国の主流メディアは民主党の代弁者となったとその原因を分析した。

トランプ陣営は、投票不正をめぐって、12日の時点で、ペンシルべニア州など6つの州で訴訟を起こした。

トランプ大統領は同日、ツイッター上で、集計ソフト・ドミニオン(Dominion)によって、自身に投じた「全国各地の270万票が削除された。データ分析では、ペンシルべニア州で私に投じた22万1000票がバイデン氏に計上された。私に投じた94万1000票が削除された。ドミニオン集計システムを使った州では、私への43万5000票はバイデン氏に移された」と投稿した。

ミシガン州で不審の60万票

程暁農氏は投票不正について「これは刑事犯罪だ」と非難した。「大規模な不正で選挙を操作しようとする行為は、国民の選挙権への侵害に当たる。重大な憲法違反だ。これは米国社会にとって非常に危険なことである」と語った。

程氏はミシガン州で起きた不正を例にした。同州では、投票した人数が、実際の合法的な有権者の人数より60万人以上多かった。「これは、3人家族なのに、4人も投票したようなものだ。この中の1票は絶対に偽物だ」。同氏は、誰かがミシガン州政府の有権者登録データベースにアクセスして、データを改ざんしたのではないかと推測した。

程氏は8日、大紀元への寄稿で、ミシガン州で不明の60万票余りについて分析を行った。米国の2019年国勢調査によると、同年7月のミシガン州の住民(外国籍を含む)の数は998万6857人だ。この中で選挙権を持たない18歳以下の人口は全体の21.5%。したがって、同州の有権者数は783万9682人だという計算だ。また、米国移民協会の統計では、ミシガン州に住む外国人は全体人口の7%占め、そのうちの6割が米国籍に帰化した。

選挙権を持つ776万人から外国籍の住民の数を引けば、ミシガン州の合法的な有権者の人口は747万9025人だ。しかし、今年の同州の登記有権者数は812万7040人。登記有権者数は合法的な有権者数より64万8015人多い。

程暁農氏は、ミシガン州務長官のジョスリン・ベンソン(Jocelyn Benson)氏が公表した過去の登録有権者数と投票率に基づいて試算した。「2016年の大統領選では、登録有権者数が、合法的な有権者数より多くなったということは見受けられなかった。しかし、2020年の同州の登録有権者数が異常に増えたことがわかった」「これは、バイデン氏に投じる票を増やすために、誰かが有権者情報データベースにアクセスして、データを改ざんして、この約65万人の登録有権者の情報を入れたのではないか」と示した。

11日の取材で、程氏は「投票不正は一個人ができることではない。背後に何らかの政治勢力が操っている」と強調した。

「SNS上の情報では、1850年に生まれたミシガン州の1人の住民も今年の大統領選に投票した。非常におかしいことだが、しかし今、これが実際に起きているのだ。ペンシルベニア州でも同じことが起きた」

マルクス主義と主流メディア

程暁農氏は、米国社会は現在、マルクス主義の侵入に直面していると危機感をあらわにした。また、中国共産党機関紙・人民日報が共産党の代弁者であるように、米国の主流メディアも米民主党の代弁者となったと批判した。

「彼らは、民主党に有利な報道だけを行っている。バイデン氏にとって不利なことは全く報道していない。しかも、共和党に関する本当の情報をフェイクニュースと混ぜ合わせて一緒に報道しているのだ。これは、トランプ氏が好きか、または嫌いかの問題ではない」

程氏は、米国では今、民主主義制度の立憲政治、有権者の政治的権利と選挙の自由が脅かされているとの考えを示し、「憲政体制の危機に直面している」と指摘した。

また、同氏は今回の選挙を通して、米国の主要政党である民主党が全面的にマルクス主義イデオロギーに傾いており、階級対立や階級闘争などの思想に浸っていることを再認識した。民主党の主張は、「ポリティカル・コレクトネスも含めて、マルクス主義からその元を見つけることができる」

米国人は長い間、自由と民主主義の環境の下で生活しており、マルクス主義への警戒感が弱くなった。この背景の下に、マルクス主義者や共産主義者らは、マルクス主義の看板を意図的に伏せて、学校教育を介して、国民に密かに洗脳教育を行っていたと同氏は指摘した。

「投票不正が今後、法で正されても、マルクス主義による悪影響はまだ残るだろう。この思想を完全に取り除くには時間かかる」と同氏は述べた。

中国当局の関わり

米大統領選の混乱について、一部の学者は中国共産党が裏で操作しているとの見方を示した。中国人民大学の元教授、冷傑甫氏は、今回の選挙は「中国共産党による米国での統一戦線工作の成功例だ」と話した。

これについて、程氏は「これは周知の事実だ」と同様の意見を示した。

「中国共産党は統一戦線工作だけでなく、浸透工作も行っている。共産党はすべての手法を使っている。特に、在米中国系住民を利用している。共産党は、中国にいる彼らの親族を脅迫するやり方で、海外の中国系住民を服従させ、スパイ行為を働かせている。このようなことは多くある」

程暁農氏は投票不正をめぐって、米司法省と連邦捜査局(FBI)の捜査で犯行が徐々に明るみになり、「バイデン氏への投票が大幅に減るだろう」とし、「刑事犯罪者への追及も長く続くだろう」と述べた。

(記者・駱亜/張頓、翻訳編集・張哲)

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