[アトランタ/ワシントン 6日 ロイター] – 米南部ジョージア州で5日、連邦議会上院の勢力図を決める2議席を巡って決選投票が行われた。このうち1議席について、テレビ局とエジソン・リサーチは6日、民主党候補で黒人牧師のワーノック氏が共和党の現職ロフラー氏に勝利するとの見通しを示した。
また、もう1つの議席を巡る共和党の現職パーデュー氏と民主党候補でドキュメンタリー映画プロデューサーのオソフ氏の争いは大接戦となっており、エジソン・リサーチによると、98%集計時点でオソフ氏がパーデュー氏を約1万2000票上回っている。
ワーノック氏とロフラー氏の争いは、98%集計時点でワーノック氏の得票が約5万票上回っている。
投票者は推定450万人と、決選投票としては記録的な高水準となった。
エジソン・リサーチによると、まだ集計が終わっていない票の大半は、昨年11月の大統領選で民主党のバイデン氏が勝利を収めた郡の票。
ワーノック氏はライブ配信したメッセージで「この選挙には勝てないと言われていたが、希望と努力と仲間の存在があれば、どんなことも可能であることが、今夜明らかになった」と表明。
「今回の選挙でどちらに投票したかにかかわらず、すべてのジョージア州市民のために上院で働く」と述べた。
ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官は開票作業をいったん中断し、6日に再開すると明らかにした。CNNの番組で、順調に行けば現地時間6日正午までに情勢がより明確になっているとの見方を示した。
民主党候補が2議席とも制した場合、上院の議席配分は与野党50ずつとなり、ハリス次期副大統領が決定票を握ることになる。
共和党は残りの1議席を獲得すれば、上院の過半数を僅差で維持することになり、バイデン次期政権が目指す野心的な政策を阻止することが可能になる。
ジョージア州では過去20年間、上院議会選で民主党候補が勝利したことがない。
ワーノック氏はジョージア州初の黒人上院議員となる。オソフ氏は33歳で、当選すれば上院で最も若い議員となる。パーデュー氏は元大企業の幹部。ロフラー氏は議員の中でも有数の資産家だ。
*内容を追加しました。
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