[ワシントン 19日 ロイター] – バイデン次期米大統領は就任式前日となる19日、首都ワシントンで新型コロナウイルスで亡くなった米国民40万人を追悼する式典を開催した。
バイデン氏は式典の冒頭で「記憶に残すのは時に難しいが、傷を癒すためには必要だ。国家として記憶にとどめることが重要だ」と述べた。
式典が開かれたリンカーン記念堂のリフレクティング・プール(反射池)の両側には日没後に400の照明が点灯され、ゴスペル歌手が「ハレルヤ」を歌ったのに続き、犠牲者に黙とうがささげられた。
バイデン氏とともに追悼式典を開催したハリス次期副大統領は「物理的に離れていても米国人の心はつながっている」とコメントした。
ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者数の累計は19日に2400万人を突破し、死者は40万人に上った。死者はクリスマス以降急増している。
ワシントン以外の都市も新型コロナの犠牲者を追悼。バイデン氏の就任委員会によると、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルやシアトルの名物ビル、スペース・ニードルなどもライトアップされた。結束を示すために、米国民に窓際でキャンドルを灯し、教会には鐘を鳴らすよう呼び掛けているとした。
フロリダ州マイアミやカリフォルニア州サンディエゴなどの地元当局は、犠牲者を追悼してビルのライトアップを行う予定だとした。
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