[東京 22日 ロイター] – 菅義偉首相は22日午後の衆院予算委員会で、総務省幹部の接待会食問題について「長男が関係して公務員の方が倫理法に違反する行為を行うことになり、国民に対し申し訳なく、おわびする」と陳謝した。奥野総一郎委員(立民)への答弁。
総務省は同委員会に先立つ理事会で、総務省幹部が放送事業会社、東北新社に勤める首相の長男から接待を受けた会食回数などの調査結果について「国家公務員倫理規程に違反する疑いがある会食は12人、延べ38回」と報告した。
菅首相は、自身の総務相時代に長男を政務秘書官としたときに、首相自身の政治的な活動に長男を同行させるなどしたことを明らかにし、「そういう中で東北新社との関係が深くなったということはあるだろう」との認識を示した。総務省所管の企業に、政務秘書官だった長男が就職することは、利害関係企業への天下りのようなものではなかったか、との質問に対しては、そうした認識は当てはまらないとの考えを示した。
また、総務省の原邦彰官房長は菅首相長男への聞き取りの結果について「菅正剛氏からは不適切な働きかけや行政を歪める話はなかったとの回答を得た」述べた。
大串博志委員(立民)からの質問に答えた。
*内容を追加しました。
(竹本能文 中川泉 編集:山川薫)
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