<中共ウイルス>ポンペオ氏らが寄稿、武漢研究所から漏えいと強調=報道

2021/02/25
更新: 2021/02/25

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は23日、米国のポンペオ前国務長官と中国政策首席顧問であった余茂春(Miles Yu)氏の共同寄稿を掲載した。両氏は、中国当局はウイルス研究に取り組む一方で、実験室のバイオセーフティを重視していないと批判した。また、両氏は、武漢ウイルス研究所から中共ウイルス新型コロナウイルス)が漏えいしたことで、全世界は深刻な衛生リスクにさらされており、重い代価を支払っていると強調した。

ポンペオ氏と余氏は寄稿の中で、中国軍の研究者らは「取りつかれた」ように、過去10年間で約2000種類のウイルスを発見したと言及した。他の国の研究チームがこれまでの200年の間に発見したウイルスの数と同じだという。しかし「一番問題なのは、バイオセーフティに関する中国共産党の過失だ」と両氏は批判した。

両氏は、大量の間接的な証拠が、中共ウイルスの発生源は中国科学院の武漢ウイルス研究所だと示しているとした。また、米国の与野党は同研究所について強く懸念していると明かした。

寄稿によると、米国務省は2018年、武漢ウイルス研究所のバイオセーフティ上の問題を警告する電報を2通受け取った。うちの1通は、同研究所の研究者が中共ウイルスのACE2受容体を見つけたため、今後ヒトからヒトへの感染が予想されるとの内容だった。    

寄稿はまた、中国軍は生物兵器の開発を過去に認めたと言及した。今年1月、米国務院は、2019年秋に同研究所の研究員が謎の疫病にかかったことを裏付けることができたという。中国軍と同研究所は密かに生物兵器を研究している。

両氏は、「中国共産党がバイオセーフティ基準を守らなかった場合、国際社会は、基本的な透明性を含めて、中国共産党に説明責任を追及し、処罰を与えなければならない」と主張した。

ポンペオ氏と余氏は現在、シンクタンクのハドソン研究所で研究員として活動している。

(翻訳編集・張哲)