新疆産綿花の使用をめぐって、豪五輪チームのサプライヤーである日本のスポーツ用品大手のアシックス(ASICS)は、同チームに提供したユニフォームは新疆綿を使用していないと発表した。また、新疆綿の使用を支持するという同社中国法人から出された声明は、本社の了解を得ていないものだと緊急釈明した。
新疆ウイグル人への深刻な人権侵害が起きているとして、米・英・カナダなど各国政府は中国当局者らに制裁を科した。中国当局はメディアを通じて、新疆綿の使用を拒否しているアパレル大手H&Mやスポーツ用品メーカーのナイキ、アディダスなどの外国ブランドを名指しで批判し、ボイコットを呼びかけた。
こうしたなか、アシックス中国法人はSNS微博(ウェイボー)で「引き続き、新疆ウイグル自治区産の綿花を使用する」との声明を発表した。この行動は小粉紅(ピンクちゃん、未熟な共産主義者)から称賛された。
しかし、オーストラリア放送協会は28日、アシックス本社は同声明が本社によって正式に承認されたものではないことや、豪州チームに提供したユニフォームは新疆綿が使われていないと緊急釈明を行ったと報じた。
29日、アシックス中国法人が出した声明は微博から削除された。
アシックスの売上の12%は中国から得ているという。
いっぽう、ナイキ社が25日、中国でリリースした新製品は販売開始直後、瞬く間に品切れとなった。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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