[台北 3日 ロイター] – 台湾当局は3日、天安門事件32周年を翌日に控え声明を発表し、中国に対し、事件を直視して市民中心の政治改革を進めるよう求めた。
台湾当局は、中国政府が天安門事件について謝罪しておらず、過ちを反省していないと指摘。「遺憾の意を表明する。人民中心の政治改革を進め、人々の民主的な要求の抑圧を止め、できる限り早期に権力を人々に返すことを求める」と述べた。
声明は、中国共産党による支配を「一党独裁」と表現。国内や香港での抑圧は普遍的な価値観や国際的なルールから乖離していると指摘した。「それにより、自らの社会の根深い社会的な矛盾が深まり、制度改革が困難になるだけでなく、紛争のリスクが生じ、地域の安全保障と安定にも悪影響が出る」としている。
中国国務院の台湾事務弁公室のコメントは取れていない。
台湾は、天安門事件の記念日を利用して中国を批判することが多い。
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