2021年2月3日、WHOの調査団が武漢ウイルス研究所を視察した際、中国当局は研究所の外に警官隊を配置した(HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)

武漢研究所でコウモリを飼育=豪メディア

豪メディアはこのほど、中国科学院武漢ウイルス研究所の内部映像を入手した。映像には、研究所で生きたコウモリが飼育されている様子があった。世界保健機関(WHO)の専門家の1人は、今まで同研究所でコウモリが飼育されていることについて「陰謀論」と主張していた。

豪メディア「スカイニュース・オーストラリア(Sky News Australia)」が、この映像を入手した。

スカイニュースオーストラリア14日付によると、2017年5月に中国でバイオセーフティーレベル4実験室(P4実験室)が稼働した際、中国科学院は、同実験室で働く科学者のインタビュー映像を公開した。この映像の中で、武漢ウイルス研究所の中ではコウモリがゲージ内で飼育されており、1人の研究者が餌として虫をコウモリに与えていた。

しかし、2月に中共ウイルス(新型コロナウイルス)の起源をめぐって武漢で現地調査を行ったWHOは、報告書で、武漢ウイルス研究所コウモリ飼育について言及していない。

現地調査に参加した調査員のピーター・ダザック(Peter Daszak)氏は、同研究所でコウモリが飼育されているとの指摘を「陰謀論」と反論した。同氏は昨年12月、ツイッター上で「野外で採取したウイルスの遺伝子解析のために、武漢の研究所に送られたコウモリはいなかった」「われわれはコウモリを捕まえた場所で、またコウモリを放した」と投稿した。

同月11日、ダザック氏は「これは広く流れている陰謀論だ。これは私が率いてきた仕事や15年間協力してきた実験室への批判だ」「そこには生きている、あるいは死んだコウモリはいない。こんなことがあったと証明する証拠はどこにもない。これは過ちである。修正されることを望む」とツイッターに書き込んだ。

しかし、今月初め、同氏はこれまでの主張を後退させ、武漢ウイルス研究所コウモリを飼育していた可能性があると示した。その一方、自身は武漢ウイルス研究所のスタッフに質問しなかったと強調した。

オーストラリア政府は一貫として、中共ウイルスの起源をめぐり独立した調査の実施を呼びかけている。

米政府と議会はこのほど、中共ウイルスが実験室から漏えいした可能性が高いとの認識を示し、中国批判を強めている。バイデン大統領は5月末、情報機関に対し、ウイルスが実験室から流出した可能性を含めて追加調査を行うよう指示したことを明らかにした。

(翻訳編集・張哲)