2018年1月11日、ネバダ州ラスベガスで開催された見本市CES 2018の同機関のブースでは、NASAのロゴが表示されている(Ethan Miller/Getty Images)

米裁判所、NASAの有名研究者に有罪判決 千人計画参加の隠蔽で

米国航空宇宙局(NASA)エイムズ研究センターの宇宙探査技術チーフサイエンティストのMeyya Meyyappan氏は、中国の人材計画「千人計画」に参加したことを隠蔽し、FBI捜査官に虚偽陳述を行ったとして30日間の禁錮と10万ドルの罰金を言い渡された。

米ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所は18日、メディアに対して、Meyya Meyyappan氏は米政府の機密技術と知的財産権にアクセスできるNASAの権威ある科学者であるため、外部の研究機関に勤務し、報酬を受けた際、法律に従って申告する必要があると述べた。

2011年に可決された連邦法によると、NASAの資金や関連施設を中国との協力に使用することが禁止されている。

Meyyappan氏は2016年、「千人計画」に採用された。同氏はNASAに報告せずに、中国の大学以外、韓国と日本の大学にも勤務していた。

弁護士の陳述書によると、NASAは講演者や教師として活動することを含め、無許可の「外部雇用」を禁止している。NASAの職員であるMeyyappan氏は、年間5000ドルを超える報酬、ギフト、旅行費を得ていたにもかかわらず、NASAに報告していなかったという。

裁判所の起訴状によると、同氏は「千人計画」のために他の科学者をリクルートする活動も行っていた。2020年10月、米連邦捜査局(FBI)、NASAと連邦捜査官事務所との面談で、千人計画の参加と中国の大学での勤務を否定した。今年1月、調査機関の調査結果を前に罪を認めた。

テネシー大学の中国出身の元教授の裁判、審理が無効に

一方、連邦政府から研究費を得るために中国の大学との関係を隠していたとして起訴されたテネシー大学の元教授・胡安明氏の裁判で、米国の地方裁判官は16日、審理の無効を宣言した。

電信詐欺と虚偽記載の罪に問われた中国出身でカナダ国籍の胡安明氏(52歳)に対する6日間の裁判は、陪審員が評決に達することができず、審理無効となったとテネシー州地元紙ノックスビル・ニュース・センチネルが報じた。

胡氏は2020年2月に初めて起訴された。起訴状によると、胡氏は2016年から、中国教育部が直轄する北京工業大学(BJUT)との関係を隠すために、テネシー大学(UT)とNASAに意図的に虚偽の情報を提供したとされている。胡氏はテネシー大学に勤務しながら、NASAから資金を得て研究を進めていた。

容疑を否認した胡氏は、同様の事件で初めて出廷し裁判を受けた人となった。

一方、検察側は、胡氏が自身のキャリアアップのため、中国との関係を隠蔽したと主張した。

(翻訳編集・李沐恩)