[ソウル 28日 ロイター] – 韓国は28日、イスラエルの短距離防空システム「アイアンドーム」に類似した迎撃システムを構築する計画を承認した。北朝鮮からの長距離砲やロケット弾による攻撃に対応することを想定した。
韓国の人口5200万人の約半分が住む首都ソウル周辺は、その大部分が北朝鮮の長距離砲の射程内にある。
昨年末に政府が発表した国防計画では、ソウルと主要施設を守る「韓国型アイアンドーム」の開発を掲げていた。
防衛事業庁(DAPA)の声明によると、この計画は2035年ごろの完成を目指す。費用は2兆8900億ウォン(26億ドル)。
国防省によると、広域防空用のパトリオットミサイルや地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」など既存の兵器は、高性能化している北朝鮮の短距離弾道ミサイルを対象としているが、新システムは長距離砲や多連装ロケット弾発射機からの防衛を目的としている。
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