米ウィスコンシン州で6月28日、新型コロナワクチン接種後の副反応とみられる重篤な症状を報告する記者会見が開かれ、13歳の少女とその母親が体験を語った。
会見は、接種者が副反応を訴えても医療機関や政府の保健機関に「繰り返し無視された」とする報告を受け、ロン・ジョンソン米上院議員の呼びかけにより開かれたもの。少女の他にも4人が会見に臨み、自らの深刻な症状を告白した。
米オハイオ州に住むマディー・デ・ガレーさん(Maddie de Garay)は昨年12月、12歳から15歳までの青年を対象としたファイザー社製ワクチンの治験に参加した。マディーさんの母親によると、彼女はパンデミックの早期終息を願い、自ら参加を希望したという。
1回目の接種時には発熱や疲労感、注射部位の腫れといった軽度の副反応があったが、数日で解消した。今年1月、2回目の接種を受けた後、マディーさんは注射部位に激痛を感じたという。
18時間後、マディーさんは激しい背骨の痛みと胸の痛み、また接種した腕のしびれに見舞われた。
2カ月半が過ぎ、マディーさんの症状は更に悪化した。腰から下の感覚を失い、記憶喪失になり、膀胱のコントロールが効かなくなった。食事や液体が喉を通らないため経鼻胃管で栄養を摂り、1日に10回以上も失神や発作に見舞われたという。
マディーさんの体験談は、新型コロナワクチンの副反応と思われる稀なケースを報告するウェブサイト「C19 Vax Reactions」に記載されている。
母親は、医療機関がマディーさんの症例を真剣に受け止めていないと話す。マディーさんは注意欠陥多動性障害の薬を服用していたものの、ワクチン接種前まではいたって健康な子供だった。ワクチン接種後、マディーさんを診た医師は「精神的な神経症」と断定し、精神病院への入院を勧めてきたという。
「私たちが望んでいるのは、多くの人が娘の症例を見て、聞いて、信じることです。彼女が元の生活に戻れるように、必要なケアを与えたいだけです」とマディーさんの母親は語った。
ファイザー社はエポック・タイムズへの声明の中で、マディーさんの症例とワクチンとの関連性を次のように否定している。
「ファイザーとワクチンの臨床試験担当者は、それぞれ独立してこの症例を評価し、ファイザー・バイオンテックCOVID-19ワクチン(新型コロナワクチン)とは関連がないと結論づけました。この症例に関する情報は保健当局と共有されています」
ワクチン副作用レポート・システム(VAERS)のデータによると、6月18日の時点で、COVID-19ワクチンを摂取したアメリカ人の有害事象報告は384,270件に上り、死亡事例は4812件寄せられている。
VAERSへの報告は、全てがワクチンによる副作用や死亡と認定されているわけではない。また、過少報告により、VAERSは有害事象の1%未満しか把握できていないと言われている。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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