[ダーバン(南アフリカ) 14日 ロイター] – 南アフリカのマピサヌカクラ国防相は14日の議会委員会で、ズマ前大統領収監への抗議に端を発した略奪や放火や暴行の鎮圧に手こずっている2州に対し、兵士最大2万5000人を展開し、配備数を10倍にする計画だと述べた。地元のニューステレビ番組が報じた。
暴動が続き、沈静化の様子がないのはズマ氏のお膝元のクワズールー・ナタール州と、経済の中心地ヨハネスブルクを州都とするハウテン州。ズマ氏収監への抗議を超えて、1990年代前半のアパルトヘイト(人種隔離)終焉以降も続く生活の困窮や経済格差、政府のコロナ感染対策への不満などが爆発した形になっている。
騒乱での死者は近年でも最悪の70人超。何百もの商店が破壊され、食料や燃料の供給も不足している。一部では地域住民が武装して自警に当たる動きも出ている。
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