8月15日、山西省衛生健康委員会によると、山西省呂梁市の文水県で少なくとも9人が炭疽菌に感染していることがわかった。文水県は重要な牛肉産地で、患者はいずれも、肉用牛の飼養、屠殺、販売などに携わっていた。
炭疽は炭疽菌によって起こる家畜の疾患で、人間にも感染する人畜共通感染症だ。炭疽菌は牛、馬、めん羊や山羊などの草食動物で感受性が高い。ヒトは感染動物や炭疽菌に汚染した動物製品などから感染する。
北京市も9日、肺炭疽の患者1人が確認されたと発表した。
7月10日、寧夏回族自治区・銀川市で、1人の炭疽菌感染者が発見されたと報じられた。すべての肉屋を一時的に閉鎖し、肉製品の流通も厳しく制限された。関係者によると、今回の山西省での発生は感染した牛を販売したのが原因だという。
農林水産省は大紀元の取材に対し、「日本では2000年以降、炭疽症の家畜での発症はない」と答え、「発生があった場合、国に届出を出すことが求めている。感染した家畜を殺処分してもらい、死骸は焼却する」との対策を講じている。
(蘇文悦)
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