[レカイ(ハイチ) 17日 ロイター] – ハイチで14日に起きたマグニチュード(M)7.2の大地震による死者は、17日時点で1941人に達した。熱帯低気圧が去って救助活動は再開されたが、首都ポルトープランスから現地までの途中、治安が悪化したり、洪水被害に見舞われたりしている地域があるため、人員や物資の輸送に苦戦。被災者からは大幅に不足している食料、避難場所、医薬品の支援を求める声が高まっている。
当局によると負傷者は9915人に上り、周辺の医療機関は対応が難しい状況。まだ行方不明者やがれきの下に取り残されている人も多い。
最も被害が大きかった都市レカイの主要病院の外で娘の遺体のそばで呆然と座っていたある女性は「医師が足りなくて、彼女は死んでしまった」と話した。
国際連合児童基金(ユニセフ)ハイチ事務所のブルーノ・メス氏は「地震のせいで数え切れないほどのハイチの家族が全てを失い、文字通り水の中に足がつかる状態で生活している。目下、約50万人の子どもたちは避難場所や清潔な水、医療、栄養食料を手に入れられないか、ごくわずかしか入手できない」と述べた。
国連は、必要な医療、水、避難場所、衛生用品などを提供するため緊急支援基金として800万ドルを拠出。グテレス事務総長は「一番被害が甚大な地域への対応を強化し続けていく」と明言した。
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