[マルセリーン(ハイチ) 22日 ロイター] – ハイチで14日に起きたマグニチュード(M)7.2の地震による死者は、22日時点で2207人に達した。被害に見舞われた同国南西部の各地では同日、教会の日曜ミサや葬儀が執り行われ、市民らは震災の死者を悼んた。
被害が大きかった南西の都市レカイの郊外では、カトリック協会で震災後初となる日曜ミサが開かれ、約200人の信者が集まった。教会が倒壊した地域では屋外で葬儀が行われ、マルセリーン村では損壊したカトリック系学校の前に数十人が集まり、同一家族の4人の死者の葬儀が執り行われた。
地震は、先月のモイーズ大統領暗殺により政情が不安定化している中で起きた。人権団体の人権保護全国ネットワーク(RNDDH)は、アンリ首相が暗殺があった夜に主犯格の容疑者の1人、ジョセフ・フェリック・バディオ氏と電話で話したと報告、国内で波紋を呼んでいる。
アンリ首相の側近は21日、ツイッターへの投稿で、首相からバディオ氏とは一度も話したことがないと説明を受けたと明らかにした。
当局によると、地震ではなお344人が行方不明で、1万2268人が負傷した。
復旧活動は洪水や道路損壊によって停滞しており、支援の遅れにより南部の複数の町では物資を運ぶトラックの略奪が起きており、治安を巡り懸念が強まっている。
フランスの在ハイチ大使館は22日、同国の救助隊員40人が現地に到着し、レカイに水処理装置を配備し、1日22万リットルの飲料水を供給すると表明した。
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