中国駆逐艦など3隻が対馬を航行 自衛隊はインド太平洋へ 多国間訓練に参加

2021/08/24
更新: 2021/08/24

防衛省によると、22日午前0時ごろ、海上自衛隊は対馬の南西約105キロの海域で、北東に進む中国海軍レンハイ級ミサイル駆逐艦1隻、ルーヤン3級ミサイル駆逐艦1隻およびフチ級補給艦1隻を確認した。その後、これらの艦艇は対馬海峡を北東進して、日本海へ向けて航行したという。自衛隊は情報収集と警戒監視を行なった。

通過した戦艦には中国最新の駆逐艦「055型」が含まれる。全長は182メートル、排水量は1万2000トンと大型で、装備も充実しているため、米国防省は駆逐艦よりミサイル巡洋艦と位置付けている。

時期を重ねて、20日から22日まで、航空自衛隊はオホーツク海、日本海、東シナ海及び太平洋において領空侵犯の可能性があり戦闘機を緊急発進させた。

この時期、英空母クイーンエリザベスは日本および近海で活動中だ。海上自衛隊の護衛艦「かが」「むらさめ」「しらぬい」も20日から23日にかけて、それぞれの母港を出港し、インド太平洋方面派遣(Indo Pacific Deployment、IPD)に向かった。

これらは、インド太平洋地域の各国が欧州主要国の海軍等と共同訓練を行い、「自由で開かれたインド太平洋」の維持・強化を図るもの。中国はこの動きに反発を示す狙いがあったとみられる。

元東部方面総監、陸将の磯部晃一氏は、「CSG21(英空母の印太地域派遣) が日本及びその近海で活動中のところ、中国海軍の艦隊は日本海を目指しています。この後、対馬海峡を通過して、ロシアと日本海で共同訓練でもやるのだろうか」とツイートした。

(大紀元日本語編集部)

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