台湾防空識別圏に中国軍56機、行政院長「度を越す」活動と警戒感

2021/10/05
更新: 2021/10/05

[台北 5日 ロイター] – 台湾の蘇貞昌・行政院長(首相)は5日、過去最多となる56機の中国軍機が4日に台湾の防空識別圏に進入したことを受け、地域の平和を脅かす中国の「度を越す」軍事活動に警戒する必要があると述べた。

台湾当局によると、中国が国慶節(建国記念日)を迎えた1日以降、4日間で148機の中国空軍機が台湾防空識別圏の南部と南西部に進入した。

蘇行政院長は記者団に対し、「台湾は警戒しなければならない。中国はますます度を越している」と指摘。「世界も中国の度重なる地域の平和の侵害と台湾への圧力を目にしている」と述べた。

その上で、台湾は「自己を強くし」、一致団結する必要があると表明。「そうなって初めて台湾の併合を望む国はたやすく武力に訴えようと思わなくなる。われわれが自らを助けてこそ他者もわれわれを助けてくれる」と付け加えた。

中国国防省からは今のところコメントを得られていない。

Reuters