米国務長官、メキシコ大統領と会談 新たな安全保障協定を模索

2021/10/09
更新: 2021/10/09

[メキシコ市 8日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は8日、メキシコを訪問し、ロペス・オブラドール大統領と会談した。両国は新たな安全保障協定の締結を実現し、麻薬対策などを巡り悪化している間係を活性化し、連携の改善を目指す。

両国は共同声明で、「バイセンテニアル・フレームワーク」と名付けられた新たな枠組みの下で、暴力や薬物中毒などを引き起こす問題に対処すると同時に、フェンタニルなどの薬物の材料の密輸に対する取り締まりを強化すると表明した。

ブリンケン長官は、米・メキシコなどで締結する麻薬や犯罪対策に関する安全保障協定であるメリダ・イニシアチブについて、「締結から13年が経った今、われわれが対等なパートナーとして共通の優先課題を明確にできるよう、安全保障協力における新たな包括的アプローチが必要だ」と語った。

ロペス・オブラドール大統領もツイッターへの投稿で「2国間関係の新たな段階を構築する良好な条件」が整っていると述べた。さらに、バイデン米大統領にメキシコに招いた。

今回のブリンケン長官の訪問には、マヨルカス米国土安全保障長官とガーランド米司法長官も同行し、メキシコのエブラルド外相と会談した。

米国は2007年以降、メリダ・イニシアチブの下でメキシコに対し、33億ドルの資金を提供。米当局者は、新たな安全保障協定はメリダ・イニシアチブよりも広範なものになるとしている。

Reuters