台湾・台南市政府は11日、日本の中学校給食の果物として出荷された麻豆区産の文旦(ブンタン)が、7日、茨城県笠間市の友部中学校の給食として提供されたと発表した。
ニュースリリースによると、台南市の黄偉哲(こう・いてつ)市長は、茨城県笠間市の山口伸樹市長や笠間市台湾交流事務所の木下知香所長、農糧署、麻豆区農協に対して感謝の意を述べた。
黄氏はまた「ビタミンや食物繊維が豊富で、甘くて香り高い台南の文旦を、日本で普及させることができる」と期待を抱いており、日本の消費者に台南産文旦に対する知名度と嗜好を高めてもらい、日本における市場を拡大できれば」と語った。
農糧署(日本の農林水産省相当)によると、台南市における文旦の作付面積は台湾全体の27%を占めており、計1109ヘクタールで生産量も全国一となっている。台南市政府は日本と台湾の「農業外交」を促進し、海外市場の販路を拡大につながることを期待している。
台湾南部の特産品の果物で、中秋節(旧暦8月15日)に欠かせないものとなっている。農糧署によると、今年の文旦の対外輸出として5500トンの目標を掲げている。中国に対する輸出の見通しが全体の77%で、2016年の99%と比べて大幅に下がった。
(蘇文悦)
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