米海軍、日本海でロシア軍艦と遭遇 双方の公式見解に相違点

2021/10/17
更新: 2021/10/17

15日、日本海を航行中の米海軍駆逐艦ロシア海軍の駆逐艦が60メートルの距離まで接近した。米ロ双方の見解には相違がある。ロシア側は領海を侵犯しようとした米駆逐艦を阻止したと主張しているが、米側はロシアの発表は「誤りだ」と否定した。ロシアは当時、中国共産党軍と合同海軍訓練を行っていた。

米海軍は同日発表した声明のなかで、ロシア駆逐艦と遭遇した駆逐艦「チェイフィー」は、「日本海の国際水域で日常業務を行っていた」と指摘した。そして、「チェイフィー」が艦載ヘリコプターを飛ばそうとしたとき、ロシアのウダロイ級駆逐艦が接近してきたと記した。

そのうえで、「チェイフィー」は国際法と国際慣習に従って業務を遂行してきたとし、今後も国際法に従って航海及び飛行する考えであると示した。

ロシア国防省は、米軍艦に対し警告を発したにも関わらず、針路を変更しなかったと述べているが、米軍は声明でそのやり取りを否定した。

ロシア海軍と欧米諸国との摩擦は今年6月にも起きている。当時、ロシア側は黒海のクリミア半島海域を航行中の英駆逐艦に対し、「領海侵犯」したとの理由でロシア軍機が爆弾を投下したと主張した。英側はロシア側がいう警告射撃の事実はないと否定している。

(王文亮)