[リマ 25日 ロイター] – ペルーの野党は25日、カスティジョ大統領の弾劾に向けた動議を議会に提出した。統治するための「道徳的な能力がない」としている。
動議には28議員が署名。この中には大統領選で僅差で敗れたケイコ・フジモリ氏が所属する政党の議員も含まれている。
弾劾手続きの開始には130議員のうち52議員の賛成が必要だが、今のところ採決の日時は決まっていない。最終的に弾劾するには87議員の賛成が必要となる。
カスティジョ大統領側にコメントを求めたが、回答を得られなかった。
ただ、大統領はハウハで演説し、動議に直接言及しなかったものの、「マフィアや汚職ではなく、国民が私を選んだため、政治的な雑音は心配していない」とした上で、「私は冷静だ」と述べた。
カスティジョ氏は7月に政権を握ったものの、鉱山での抗議活動や主要閣僚と顧問のスキャンダルが相次ぐ中、マルクス主義を掲げる自身の政党「自由ペルー」を含めて人気が低迷している。
世界第2位の銅生産国であるペルーでは、2016年以降、5人の大統領が誕生している。
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