中国軍原潜、台湾海峡を浮上航行 故障を指摘する見方も

2021/12/07
更新: 2021/12/07

ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は4日、中国海軍の原子力潜水艦が台湾海峡浮上航行したと報じた。これについて、米海軍の元大佐は、原潜に何らかのアクシデントが発生したため、修理で造船所へ急いでいた可能性があるとの見解を示した。

欧州のオープンソース衛星画像サービス「センチネル2号」が11月29に撮影した衛生画像には、浮上航行する中国の原子力潜水艦と、護衛を行う水上艦の姿が写っていた。

元米海軍大佐で、米海軍太平洋地域の統合情報センター所長を務めたカール・シュスター氏は、米CNNのインタビューで、浮上航行などの異常な行動は「大型造船所での検査やメンテナンスが必要な故障が発生した可能性を示している」述べた。

米海軍兵学校(USNA)のコラムニストである潜水艦専門家のH・I・サットン氏も同様の見解を示した。

サットン氏はツイッターで、浮上航行する潜水艦は、中国の094型弾道ミサイル原子力潜水艦との見方を示した。同潜水艦は中国海南省の亜龍湾にある潜水艦基地から北上しており、修理のために渤海の造船所に向かっていた可能性があると推測した。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストはシンクタンク研究員の話を引用し、「台湾海峡を通過すれば造船所への時間節約になる」と指摘した。

中国は最近、台湾への軍事的圧力を強めている。CNNの記事は、「台湾海峡に軍艦が頻繁に現れ、結果的に意図しない紛争を引き起こす可能性がある」とその危険性を指摘した。

(翻訳編集・李凌)