[9日 ロイター] – オーストラリアの反トラスト当局、豪競争・消費者委員会(ACCC)は9日、インフラ投資共同事業体(コンソーシアム)「シドニー・アビエーション・アライアンス(SAA)」による236億豪ドル(169億2000万米ドル)のシドニー・エアポート・ホールディングス買収を承認した。
空港運営のシドニー・エアポートは先月、豪州のIFMインベスターズ、Qスーパー、オーストラリアンスーパー、米グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズで構成されるSAAの買収提案を受け入れた。
ACCCは、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、アデレードの空港間のクロスオーナーシップに関する評価では競争が限られており、SAAのいずれかの事業体が空港の経営権を握る可能性は低いことが分かったとした。
買収により競争が弱まる可能性は低いとし、IFMに豪空港の株式売却は求めなかった。
IFMはメルボルンの空港に25%超、ブリスベンの空港に20%出資するなど豪国内の9空港の株式を保有している。
シドニー・エアポートは発表文書でACCCの声明に言及し、買収に関して欧州委員会からも承認を得たと明らかにした。
オーストラリア外資審議会(FIRB)や株主の承認も必要となる。
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