宮城県大河原町は12日、養豚場で豚熱に感染している患畜が確認されたと発表した。今回の発生は国内75例目となる。県は同養豚場の豚など約1万1900頭の殺処分を始めている。
農林水産省によると11日、宮城県は大河原町の農場から異常の家畜が見られるとの通報を受けた。県による同農場の立ち入り検査で豚の豚熱の疑いが生じ、国の検査機関で精密検査を実施した。12日には豚熱の感染が判明した。
同日から、防疫指針に基づき当該施設の豚などの殺処分を始めた。県内すべての養豚場でワクチン接種を終えており、発生飼育場を中心とする3キロメートル圏内の移動制限区域、半径3〜10キロ圏内の搬出制限区域を設定しないという。
農林水産省などによれば、豚熱は豚やイノシシの病気であり、ヒトが感染することはない。もし感染した豚の肉を食べても人体には影響しないという。
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