最近、中国河南省の病院がSNS上で「英国の防疫モデル」を称賛し、暗に中国の防疫モデルを批判した文章を投稿した。ネット民からの包囲討伐に遭っている。同投稿はすぐに削除され、院側は謝罪を余儀なくされた。
ジョンソン英首相は19日、マスク着用義務や接種証明の提示など多くの規制を27日から撤廃すると発表した。ウイルスとの共生を目指す考えを改めて強調した。
これを受け、河南省の生殖医院は20日、中国版ツイッター「ウェイボー(微博)」の公式アカウントに、英国の予防対策やワクチン開発、国民への経済支援は「常に世界の先を行っている」と同国の対応を称賛した。
その上で、「先進国とは何か?途上国とは何か?それはGDPでも核兵器でも高速鉄道でもない。先進的な政治制度と社会管理、人民の福祉だ」と中国への批判を思わせる文面が続いた。
「GDP」や「核兵器」「高速鉄道」などは中国が自慢してきたネタである。
まもなく愛国主義者からの批判が殺到した。
「背後に資本のパワーがあるのではないか」「裏切者!」など怒りのコメントを残す人がいる一方で、「文章は特に問題はない、中国という国で、彼ら(英国)を認めるのはタブーだ」と嘆く人もいた。
世論からのプレッシャーを受けた病院側は同日夜に謝罪声明を出し、管理者を停職処分にしたと発表した。
(翻訳編集・李凌)
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