[ロンドン 9日 ロイター] – 英国は、ロシアのウクライナ侵攻によって人道的な危機が発生した場合に支援を提供できるよう、1000人規模の部隊の派遣準備を命じた。
ジョンソン英首相は10日にブリュッセルとワルシャワを訪問し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国やポーランドの首脳とそれぞれ会談する。会談では、NATOの原則を堅持する必要性を強調するとともに、英国が軍事的な支援を提供する方法について議論するとみられる。
ロシアがウクライナとの国境付近に軍隊を集結させる中、欧米諸国は外交を活発化している。マクロン仏大統領は今週初めにロシアのプーチン大統領と会談。ハリス米副大統領は来週、ミュンヘン安全保障会議で米国の同盟国やパートナーと対面形式で会談する予定となっている。
ジョンソン英首相は、声明の中で「欧州の安全保障に対する英国のコミットメントは揺るぎない」と強調。「われわれは同盟国として、妥協することのない原則があることを明確にしなければならない」とした。
英首相府は9日、ロシアによるウクライナ侵攻があった場合には、欧州との国境に行き場を失った人々が詰め掛け、ポーランドやリトアニアなどの国が影響を受ける可能性が高いとの見方を改めて示した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。