林芳正外相は10日から13日にかけて、豪メルボルンと米ハワイを歴訪し、日米豪印「クアッド」の外相会合及び日米韓外相会合に出席する。中国共産党や北朝鮮の脅威を念頭に、諸外国との連携強化を図る。10日の記者会見で明らかにした。
メルボルンで開催されるクアッド外相会談では、林芳正外相ほかブリンケン米国務長官、ジャイシャンカル印外相、ペイン豪外相がメルボルンに集う。軍事力を増強し拡張主義を進める中国共産党政権を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた具体的な協力について議論する。サプライチェーンの構築や海洋問題、サイバーセキュリティ、ワクチン供与などが議題に上がるとみられる。
林外相は、「日本での(クアッド)首脳会合が予想されており、同会合に向けて一層協力を深める機会にしたい」と述べた。
対面形式のクアッド外相会合は令和2年10月、東京で開催されて以来初となる。
ホノルルでの日米韓外相会談では、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮への対応や、同国の最新情勢について意見交換を行う。国連安保理決議に基づいた北朝鮮の完全な非核化の実現に向けた政策のすり合わせも行う。
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