テレビ朝日・亀山社長が辞任 会社経費で私的な会食やゴルフなど

2022/02/10
更新: 2022/02/10

テレビ朝日は10日、亀山慶二社長(63)が業務とは関連のない会食やゴルフ等の費用を経費として精算していたことが確認されたとし、同日付で全役職を辞任したと発表した。後任は早河洋・代表取締役会長。

テレビ朝日によると、亀山氏は社長就任後、スポーツイベントなどへの出席のため経費で全国出張していたが、なかには業務と関連のないものもあったという。また、その際の会食やゴルフなどの費用について、業務上の関連があったかのように装い、会社の経費として精算していたことが確認された。

亀山氏は「職責を全うできず、テレビ朝日の役職員の皆様やステークホルダーの皆様に大変なご迷惑をおかけしたことを、衷心よりお詫び申し上げます」と述べたという。

テレビ朝日はリリースのなかで「関係各位の信頼に反することとなり、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

テレビ朝日は亀山氏について、スポーツ局長との意思疎通の欠如により職場の混乱を招いたとも発表した。また、具体的な言及はなかったものの「代表取締役社長として不適切であって、業務の遂行に支障をきたすおそれのある行為」が確認されたと指摘した。

テレビ朝日はスポーツ局の社員とスタッフによる不祥事が相次いだ昨年8月以降、検証委員会を設置して監査などを実施。この過程で亀山社長の不適切な行為が判明したという。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。