カナダのトルドー首相は23日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)対策等の抗議活動に対処するため政府権限を拡大する緊急事態法を解除すると発表した。事態の収束が見られたためとしている。
トルドー氏は同日の記者会見で、カナダ国内の状況はもはや緊急事態ではなくなったとの見解を示した。「我々の警察が平時に持っている手段は法と秩序の維持に十分であるとの結論に至った」と述べた。
緊急事態法は14日に発動した。トルドー氏は「必要なことだった」とし、「カナダの民主主義を弱体化させ害を及ぼす」ことを望んでいた人々がいた証拠があるとした。当時カナダ上院は政府の決定を承認するかについて議論していた。
緊急事態法により、カナダ政府は裁判所の命令によらず、抗議活動参加者の銀行口座を凍結し、通りに駐車された車両をレッカー車で移動させた。トルドー氏は、緊急事態法が発動されていた10日間の違法行為は司法当局によって追跡されるが、銀行口座の凍結は解除されると述べた。カナダ議会は今後、緊急事態法の発動について検証を行う。
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