スイスのチューリッヒ空港で27日、上海行きの便が突然、欠航となったため、200人以上の中国人が足止めされた。
現場で撮影したとみられる映像では、一部の乗客が「国に帰りたい」と大声で叫ぶなどして抗議する様子が映っている。
「I WANT GO HOME(家に帰りたい)」などのスローガンを掲げる乗客らの写真もネット上にアップされている。
欠航となったのは、チューリッヒ発-上海行きのスイス インターナショナル エアラインズ LX188便。離陸の20分前に急きょ欠航が決まった。上海では28日から事実上のロックダウン(都市封鎖)が敷かれ、国際線が相次ぎ欠航した。
中国浙江省の学者である蔡勇氏はラジオ・フリー・アジア(RFA)に対し、「これは航空会社の問題ではない」と乗客が怒りの矛先を間違えたことを指摘した。
「現地の中国領事館と連絡を取り、中国政府に自分たちの要求を伝えるべきだ」と話した。
在スイス中国大使館あてに請願文を出す人もいたが、中国領事館に電話をかけた乗客によると「航空会社のすべての決定を尊重する」という返事が返ってきたという。
「領事館も責任逃れしている」と蔡氏は非難した。
(翻訳編集・李凌)
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