ウクライナからの避難民 7日間で100万人 国連「今世紀最大の欧州難民危機になりうる」

2022/03/03
更新: 2022/03/03

ロシアが軍事侵攻したウクライナからの避難民が3日までに、100万人に達した。グランディ国連難民高等弁務官がツイッターで明らかにした。「命を救う人道支援を提供できるようにするため、銃を沈黙させる時だ」と訴えた。

ロシアの侵攻開始以来、近隣国へ避難する人の数は1日10万人以上に上る。その大半がポーランドに逃れている。国連によると、ウクライナでは今後数ヶ月で1200万人が救援や保護が必要となり、400万人以上が難民となって近隣諸国の支援が必要にあると予測している。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は2日の声明で「今世紀最大のヨーロッパ難民危機になる可能性もある」として、連帯と支援を呼びかけている。

ウクライナでは防衛態勢を確保するため18歳から60歳の男性の出国が制限されていることから、避難民の大半は女性や子供だ。グテレス国連事務総長は2月25日、ウクライナへの人道支援資金として国連中央緊急対応基金から2000万ドルを拠出すると発表した。

ウクライナの人口は4410万人で、首都キエフには約290万人、第2の都市ハリコフには約145万人が住んでいた。

岸田文雄首相は2日夜、ロシアによるウクライナ侵攻で第三国に避難する人について、日本への受け入れを進める方針を明らかにした。「親族や知人が日本にいる人の受け入れを想定しているが、それにとどまらず人道的な観点から対応する」としている。

米国をはじめ国際関係担当。