北朝鮮が長距離の弾道ミサイル発射を行うなど挑発行為を続けるなか、日米韓はハワイの米インド太平洋軍司令部で参謀総長クラスの会議を開催した。山崎幸二統合幕僚長は会合に出席したほか、米軍の各指揮官と会談を行い、日米同盟の抑止力強化について意見を交わした。
会議には山崎統合幕僚長のほか、米国のミリー統合参謀本部議長、韓国の元仁哲(ウォン・インチョル)合同参謀本部議長が出席。朝鮮半島の情勢や地域の安全保障上の課題について認識を共有したほか、日韓両国の防衛に対する米国の揺るぎないコミットメントを確認した。
また、地域の平和と安定を脅かす課題に対応し、安全保障協力の拡大と「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を推進するために日米韓の協力を強化することで合意した。対面での開催は1年ぶりだ。
会議に先立ち、山崎統合幕僚長はミリー将軍と会談し、北朝鮮による一連の弾道ミサイル発射やウクライナ情勢などについて認識の共有を図った。日米首脳会談や日米「2プラス2」の成果を踏まえ、今後の日米連携の強化に向けた取組について意見交換を行った。日米同盟を基軸とする多国間協力を強化することで一致したほか、力による一方的な現状変更は決して許されないことを確認した。
アクイリーノ米インド太平洋軍司令官との会談では、自衛隊とインド太平洋軍の協力によって日米同盟の抑止力・対処力をさらに強化していくことで一致した。
山崎統合幕僚長はラカメラ在韓米軍司令官やパパロ米太平洋艦隊司令官、ウィルズバック米太平洋空軍司令官ともそれぞれ会談し、共同訓練を通じた日米による抑止力の向上について意見交換を行った。
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