岸信夫防衛相は2日、訪問先の種子島で3首長と面会した。同島から10キロ西にある無人島・馬毛島では空母艦載機の着陸訓練(FCLP)等を実施する航空自衛隊の基地整備が予定される。防衛省によれば、岸氏は首長らとの面会で地元自治体との連携しながら基地整備を進めていくとの防衛省の考えを改めて伝えた。
岸氏は種子島で八板・西之表市長、田渕川・中種子町長、小園・南種子町長と面会した。住民不安を解消するため、西之表市と防衛省は2月に協議の場を設けており具体的な対応について議論を重ねている。資料によれば、住民に対して整備施設や騒音のほか、中国およびロシアによる日本周辺地域の活動について説明を行っている。
また、岸氏は防衛大臣として初めて馬毛島現地を視察した。上空から馬毛島の全体像を概観し、地上では航空自衛隊基地が建設される場所を確認したという。
防衛省の資料によると、馬毛島基地で実施される可能性のある自衛隊の訓練は米空母艦載機着陸訓練のほか軌道展開訓練、水陸両用訓練、PAC-3機動展開訓練など。馬毛島基地(仮称)で恒常的に勤務する自衛隊員は、150〜200人程度とされる。
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