コロナで物流滞る中国 トラック運転手3千万人が高速で足止め

2022/04/12
更新: 2022/04/12

中共ウイルス(新型コロナ)の感染者が急増する中国では、地方政府は感染を封じ込めようと「閉鎖式管理」を相次いで実施し高速道路を封鎖したため、多くのトラックが立ち往生となり、物流が滞っている。

中国メディアやSNS上の投稿によると、江蘇省、浙江省、山東省、上海市、吉林省、遼寧省、河北省、広東省などの省・市政府は感染拡大防止策として高速道路を封鎖した。

SNS上ではこのほど、江蘇省や広東省などの高速道路で、荷物を積んでいる大型トラックが長蛇の列を作っているとの書き込みや動画などが急増した。運転手らは助けを求めている。

1人の若いトラック運転手は自身が投稿した動画の中で、地方政府の担当者からPCR検査を受ける必要があると言われ、数日前から高速道路で足止めされたと話した。ここ数日はカップラーメンしか食べてないと涙声で訴え「今日初めて、地元のボランティアから弁当をもらった」と述べた。

台湾メディア「中央社」は10日、非公式の統計を引用し、現在、中国の高速道路で足止めとなった物流関連の運転手は3000万人いると報じた。これらの運転手は中国全土の76%の輸送量を担っているという。モノの流れが止まったため、中国では物資不足や物価上昇が起きているという。

(翻訳編集・張哲)