[台北 22日 ロイター] – 台湾が敵基地攻撃や巡航ミサイル迎撃のための兵器や、ミサイル発射基地を攻撃する無人機(ドローン)の開発を進めていることが明らかになった。
軍傘下で兵器を製造している中山科学技術研究所(CSIST)が議会に今週提出した報告書をロイターが入手した。
それによると、巡航ミサイル「Hsiung Sheng」は防御力を強化した軍事拠点を攻撃する高爆発弾頭を持つタイプと、飛行場を破壊するための分散弾頭を搭載するタイプの2種類がある。
専門家によると、射程は最大1000キロメートル。台北のシンクタンク「国家政策研究財団(NPF)」の研究員Chieh Chung氏は、上海や浙江省など中国人民解放軍の東部戦区のほとんどの基地に到達可能と述べた。
「中国軍の台湾侵攻ペースを遅らせたり阻害したりして短期間で決着がつくのを防ぐ。台湾軍の能力を大幅に高めることが可能だ」と解説した。
高性能地対空ミサイル「スカイボウ3」は、弾道ミサイルや巡航ミサイル、戦闘などを標的とする。
台湾のある安全保障関係者は、米国から「ハープーン」対艦ミサイルなどの装備を調達しているが、独自のミサイル計画はウクライナのように外国に武器供給を頼らなくてすむようにするものと説明した。
報告書によると、ドローンは敵のミサイル発射基地への攻撃や、レーダーを破壊する際のデコイ(おとり)として用いる。新型ドローン用に2025年までに基地や修理工場など4つの施設を建設する計画。
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