ロイター通信25日付によると、女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は中国で年内、大会を開催しないと明らかにした。中国の女子テニス選手の彭帥氏に関する問題で、中国側との間で解決案を見出していないという。
サイモンCEOは、ポッドキャスト番組「ザ・テニス・ポッドキャスト」のインタビューで「われわれは、われわれ、彭さん、そして中国政府が納得できる解決策を見出したい」と述べた。
同氏は、WTAが完全に中国から撤退したわけではないと強調し、「解決に至るまで、中国での活動を中断するだけだ」と述べ、2023年に再び中国で大会を開催できることを望むとした。
また、同氏は「WTA側は最近、彭選手と連絡を取っていない。北京冬季オリンピック以来、彭選手は世界中の人々の前から姿を消した」と述べた。
彭選手は昨年11月、SNS微博(ウェイボー)上で、中国の張高麗前副首相に性的関係を強要されたと告白した。その後、同投稿は削除され、彭選手も数週間消息不明となった。海外の著名テニス選手らは、彭選手の安否に相次いで懸念を示した。WTAは12月に中国でのすべての大会の開催を延期すると発表し、彭選手が投稿で訴えた「性的暴行」について調査することと、同選手と「非公式に」面会することを中国側に求めた。
彭帥選手は2月の北京冬季五輪で姿を現した。フランスメディアの取材に対し、張前副首相から性的関係を迫られたことを否定した。
(翻訳編集・張哲)
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