北京市民、市外脱出の動き 都市封鎖を懸念

2022/04/28
更新: 2022/04/28

中共ウイルス(新型コロナ)感染者が増える中国北京市の市民の間で都市封鎖への警戒感が高まり、一部の市民は市外へ脱出を試みている

北京市衛生当局の発表では、25日に33人の新規感染者が確認され、26日には市内で新たに34人の感染者が確認された。現在、市中心部の朝陽区、西城区、海淀区の一部の地区は封鎖区と指定され、住民は外出・移動を禁じられている。

中国SNS上では、北京市も上海市のように都市封鎖されると不安視した市民が25日夜、自家用車で地方に向かう様子の動画が投稿された。ただ、投稿は「皆は車で北京から逃げようとしている。でも警察車両が住宅地の外に待機して道路を封鎖したから、逃げたくても逃げられない」とした。

西城区の住民は27日、米ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に対し、同居住区は24日から封鎖されたと話した。封鎖初日に米5キロと食用油1本を配給されたという。

また他の住民は、いち早く政府の内部情報を得た北京市の中間層や富裕層が今後の食料不足を懸念し、地方への退避を決めたのではないかと指摘した。

張哲
張哲
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