虚偽情報、体温測定の怠り…北京市警察、コロナ対策違反で52人拘束 

2022/04/29
更新: 2022/04/29

中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染が拡大している中国北京市で、警察当局は22日以降、都市封鎖について「虚偽情報を流した」などの理由で、計52人の身柄を拘束したと明らかにした。

警察当局は27日の会見で、「市の防疫対策に関連する違法・犯罪行為」への取り締まりを強化し、22日以来、市民4人を刑事拘留し、48人を行政拘留したと明らかにした。

そのうち2人はSNS微信(ウィーチャット)上で、北京市が都市封鎖を実施するという「虚偽情報を流した」ため行政拘留された。体温測定などを怠った学習塾で複数の学生が感染したため、学習塾の責任者も刑事拘留された。

また、行動歴調査で、行き先や接触者について「嘘の申告を行った」として複数の市民が逮捕された。

朝陽区のある住民は「無断で自宅から抜け出し、複数のスーパーで買い物した」として拘束された。警察当局はこの住民の外出時の様子を捉えた監視カメラの映像をSNS上に投稿した。

上海市警察も3月23日、同市が都市封鎖を実施するとネット上に書き込んだ市民2人を「デマをでっち上げた」として逮捕し、捜査すると発表した。しかし、同市は27日、都市封鎖に踏み切った。

大紀元の取材に応じた北京市民は、拘束の理由が「強引すぎる」と批判した。

北京市疾病予防管理センターは28日の記者会見で、新たに56人の感染者が確認されたと公表した。同市は30日から始まる大型連休を1日前倒し、29日からすべての保育園と小中高校に一斉休校の措置を講じると発表した。

張哲
張哲